●女子ダブルス準決勝
丁寧/劉詩ウェン(中国) 12、9、6、ー6、3 早田ひな/伊藤美誠
陳夢/朱雨玲(中国) 6、6、ー6、8、7 馮天薇/ユ・モンユ(シンガポール)
早田/伊藤ペア、出足から攻撃的なプレーで中国ペアに挑んだが、1ー4で敗れ、銅メダルが確定した。女子ダブルス決勝は中国勢同士の対戦となった。
早田のチキータと中陣からのパワードライブ、伊藤のバック表ソフトでの多彩なレシーブは、中国ペアにも十分通用した。中国ペアはやや打ちミスが多く、試合後に伊藤が「中国も全部がうまいわけじゃないと思いました。隙はある」と語っていた。しかし、打つと決めた時の中国選手は、どんなに厳しいボールでも迷わず打ち込んでくる。「世界選手権になると、ボールが出ても出てこなくても、打つと決めたボールは迷わず打ってくる。気迫が違うなと感じました」(伊藤)。
一方で中盤以降は、速攻が持ち味の劉詩ウェンがループドライブをうまく使ってミスを誘ってきた。5ゲーム目、早田/伊藤の3ー2のリードから中国ペアが9点連取で一気に試合を決めたが、その得点の多くは日本ペアのミス。早田/伊藤はどうしても自分たちから攻撃し、強打による得点を狙うプレーになるが、中国ペアは得点のパターンが多彩。打たせて取るのもうまい。
「相手をあまり動かせなかった。とにかくボールを入れるので精一杯で、最初からコースを突く余裕があれば良かったなと思います」(伊藤)。「自分たちは返すことしかできない。それが中国との差。相手を崩すコース取りや戦術は意地でも徹底して、得点を狙わないといけない」(早田)。
しかし、伊藤の変化と一撃の強打に、早田の中陣両ハンドがかみ合えば、このペアの総合力は非常に高い。ペアを組んで4カ月、まだまだ伸びしろは十分だ。