速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

2017世界卓球デュッセルドルフ大会速報

●男子シングルス3回戦
フレイタス(ポルトガル) 4、4、8、ー6、ー8、ー8、10 フロール(フランス)
林高遠(中国) ー11、9、7、ー8、8、4 アチャンタ(インド)
黄鎮廷(香港) ー10、ー9、5、8、7、ー12、3 M.カールソン(スウェーデン)
オフチャロフ(ドイツ) 2、11、ー9、ー7、ー9、2、8 スッチ(ルーマニア)
フィルス(ドイツ) 6、ー8、5、2、5 呉柏男(香港)
樊振東(中国) 12、4、4、ー11、7 シバエフ(ロシア)

大会第5日目の夜に進行した男子シングルス3回戦。ベスト16を決めるラウンドだ。第4シードの張継科(中国)が敗れた以外は、大きな波乱はなかったが、シード勢にとっても決して楽な戦いではなかった。

地元ドイツのオフチャロフは、スッチ兄妹の兄・フノールに大苦戦。中陣から強烈な両ハンドドライブを連打され、5ゲーム目を落としてゲームカウント2ー3となった時には、場内が一瞬静まりかえった。
第14シードのフレイタスは、快調に3ゲームを連取しながら、投げ上げサービスを使うフランスのフロール相手にゲームオールに持ち込まれ、最終ゲームも一進一退。10ー9のマッチポイントでサービスミスをして10ー10になったが、何とか逃げ切った。彼ほどのボールセンスがありながら、守勢に回るとわずかなオーバーミスが連続してしまう。卓球はつくづくメンタルのスポーツなのだ。

一方、地元ドイツのカットマン・フィルスは観客をグイグイあおり、大声援を味方につけて戦った。昨年の世界選手権団体戦では全く良いところがなかったが、正確なバックカットと強烈なフォアドライブ連打で、波乱の立役者になるだけの力がある。

中国勢では、林高遠が地元のボルシア・デュッセルドルフでプレーするアチャンタ(インド)に大苦戦。優勝候補の樊振東も、シバエフに1ゲーム目にスタートダッシュを許し、勝利目前の4ゲーム目を逆転されて落とすという詰めのあまさが出た。香港の黄鎮廷は、スウェーデンの右シェークフォア表ソフト、マティアス・カールソンに2ゲームを先取され、ゲームオールまで持ち込まれた。

明日もまだまだ、何が起こるかわからない。新たな歴史が生まれるかもしれない。
  • オフチャロフを追い詰め、大観衆をヒヤヒヤさせたスッチ兄妹の兄・フノール

  • 勝利したオフチャロフに笑顔なし。かなり痩せた印象

  • M.カールソンが黄鎮廷を追い詰めた

  • 安堵の表情、黄鎮廷

  • 観客を味方につけたフィルス

  • ゲームオールジュースで辛勝したフレイタス

  • 目前だったストレート勝ちを逃した樊振東

  • ラリー戦に強さを見せ、林高遠に迫ったアチャンタ