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2017世界卓球デュッセルドルフ大会速報

●男子シングルス4回戦
張本智和 10、8、9、ー9、9 ピスチェイ(スロバキア)
樊振東(中国) 11、ー11、7、3、ー9、3 フィルス(ドイツ)

張本智和、スロバキアのピスチェイを破り、13歳にしてベスト8進出!
33歳と張本よりも20歳年上のピスチェイは、昨シーズンはオーストリアリーグの1部でプレーしていた選手。バックハンド主戦型で、フォアハンドは横殴りにカウンターを狙ってくる。
1、2ゲーム目にサービスが隠れているとフォルトを取られ、審判にしつこく抗議。さらに自身がサービスの構えに入った時、張本が「サッ!」と声を出すのをやめろと再三クレームをつけてきた。張本が構える前にサービスを出して審判に制止されるなど、暴れん坊ぶりを発揮。終盤はやや荒れたゲームになったのは残念だ。

しかし、張本は時にいら立つ場面もありながら、自分のペースを最後まで守った。チキータから回り込んでバックストレートに放つフォアドライブは素晴らしいコンビネーション。中陣から挑発してくるような、ピスチェイのカットもしっかり切ったツッツキで返球し、ピスチェイのミスを誘っていた。

5ゲーム目の10ー6から打ちミスが続いて10ー9になったが、11ー9で勝利してベンチに駆け寄り、倉嶋監督と抱擁した。

13歳での世界選手権ベスト8入り。しかし、まだ張本の潜在能力がすべて引き出されているようには見えない。明日の準々決勝、怪物はさらなる進化を見せてくれるかもしれない。
  • 張本、33歳のピスチェイよりも大人のプレー

  • 試合後は割とケロッとしていたピスチェイ