速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

2017世界卓球デュッセルドルフ大会速報

 史上最年少13歳でのベスト8入りを決めた張本。
 
 まずは倉嶋監督のコメント。
「優勝したわけじゃないのに、なんで抱きついてくるんだと思い、びっくりました(笑)。出来としてはよくない。相手は熟練しているので、わざと変なサービスを出したりとか、構えの位置を変えたり、揺さぶられたけど、技術的には相手よりまさっていたので、自分の卓球をすればいいと思っていました。
 智和は相手がサービスの構えに入った時に『サッ!』と言うので相手はビックリしてそれに抗議していた。前に国際大会でも言われたことがある。嫌らしい相手はいるから、それも経験のうちで、その中で勝ったのは収穫でした。
 今日は技術の精度が低かった。でも、負ける気は全然なかった。ああいう天才は競り合っても余裕があり、簡単なミスをしないから、安心して見ていられる。
 もし許シンが来ても、林高遠が来ても良い勝負はすると思う。許シンなあバックでフォアに揺さぶってからバックをつぶしていけばいいから、戦術的には組み立てやすい相手です」

 苦しい試合とはいえ、完全に張本の試合だった。内容的にも負ける相手ではなく、相手の心理的な揺さぶりを受けて、1ゲームを落とした張本。
「(4ゲーム目を落として)初めての経験で、ベンチに戻って、あの人、頭おかしいんじゃないかなと言っていたけど、その後も冷静にやれたのが良かった。水谷さんとやった時は自分の100%を出せたけど、今日は50%くらいだった。バックハンドは良かったけど、フォアハンドが良くなくて、もし相手が強かったら今日は負けていた。
 もし勝ったらベスト8だと思ったら試合前に緊張しました。水谷さんに勝った時に、ベスト8には入らなければいけないと思っていた。次の試合でもフォアでも攻めて、カウンターも使い、バックでも攻めて自分らしい試合をしたい。
 苦しい試合だったので、思わず勝った瞬間に監督に抱きついてしまいました」