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全中国運動会・速報2017

●女子団体準々決勝
〈黒龍江省 3ー0 河北省〉
○王曼昱 10、ー8、7、ー7、9 何卓佳
○車暁㬢 7、ー9、ー5、8、6 孫穎莎
○王シュアン 9、ー8、9、ー7、11 張文静
〈湖北省 3ー2 解放軍〉
○馮亜蘭 11、4、ー10、5 胡麗梅
 張瑞 ー9、8、6、ー5、ー3 木子○
○孫芸禎 8、10、ー3、ー9、6 劉㬢
 馮亜蘭 ー9、14、ー3、4、ー7 木子○
○張瑞 7、ー2、4、ー7、7 胡麗梅

14時にスタートした試合が、終わった時には18時を回っていた。4時間15分の激闘の末、湖北省が解放軍に勝利!

3番で長身のサウスポー・孫芸禎(16年世界ジュニア代表)が金星を挙げた湖北省、ラストを締めたのもやはり若手の張瑞。張瑞というと、遼寧省から香港へ移籍した右ペンドライブ型の選手を思い出すが、もちろん別人。若い張瑞は右シェーク異質攻撃型で、世界選手権デュッセルドルフ大会前の合宿では、日本の伊藤美誠選手の仮想選手(コピー選手)を務めていた。
胡麗梅のカットは非常にミスが少なかったが、張瑞は厳しいカットにはバック表ソフトのストップでラリーをリセットし、柔らかいスイングのフォアドライブ連打で得点を重ねた。元世界代表の胡麗梅とは大きな経験の差があるが、最終ゲームの出足で6ー1と一気に離したのは見事だった。解放軍チームには、軍服に身を固めた青年たちの大声援が送られたが、一歩及ばず。

一方、女子団体のダークホースと見られた河北省は、黒龍江省にまさかの完敗。2番で若きエース孫穎莎が、車暁㬢に敗れたのがあまりにも痛かった。パワーなら中国女子でもトップクラスの車暁㬢に中陣からパワーボールを打ち込まれた。
そして3番で勝利を決めたのは、黒龍江省のベテラン王シュアン。しつこい張文静のカットに打ちミスが出ながらも、バック表ソフトでの粘りの返球とフォアスマッシュで対抗。最終ゲーム、8ー10とマッチポイントを握られながら逆転し、12ー11で迎えた2回目のマッチポイントで、張文静が痛恨のサービスミス。まさかの結末だったが、王シュアンは解放されたように大きく咆哮した。
  • 張瑞、チームのメダルを決めた!

  • ヘアバンドで気合いを入れた胡麗梅だが、無念の2失点

  • 王シュアン、サービスミスでの決着でもこのガッツポーズ。苦しかった!

  • 孫穎莎は個人戦で巻き返したい