●男子団体準々決勝
〈解放軍 3ー2 山東省〉
周雨 6、ー6、10、ー3、ー8 方博○
○樊振東 14、ー6、6、12 張継科
徐晨皓 7、ー6、ー6、9、ー6 劉丁碩○
○樊振東 4、8、5 方博
○周雨 8、7、ー5、8 張継科
〈四川省 3ー2 河南省〉
○朱霖峰 5、ー8、6、9 夏易正
許鋭鋒 ー9、8、ー12、ー5 任浩○
頼佳新 ー9、ー11、ー11 于何一○
○朱霖峰 ー13、9、6、5 任浩
○許鋭鋒 ー9、6、ー5、8、4 夏易正
解放軍と山東省という、男子準々決勝でも屈指の好カードは、ラストまでもつれながらも解放軍が勝利!
山東省は張継科が大声援を背に全力でプレー。2番の樊振東戦の終盤では声を出して戦っていた。回転量の多いチキータからの強烈なバックドライブなど、バック系の技術は健在だが、やはりフォアドライブの威力とフットワークのキレには、往年の面影はない。攻めの速い樊振東との試合では、フォアドライブの写真を撮るチャンスがなかなかなかったくらいだ。それでもチームメイトは、トップ方博が周雨を破り、3番で15年世界ジュニアチャンプの劉丁碩が徐晨皓に競り勝って、ラストまで回すお膳立てをしてくれた。
5番の張継科対周雨。1ゲーム目、8ー6のリードから5本連取されて落とした張継科は、第2ゲームも5ー2と序盤でリードしながら終盤で逆転される。周雨はこれまで課題だったストップ、ブロックでの守備力が向上し、張継科のフォア前にピタッと止めるストップでミスを誘っていた。しかし、張継科も3ゲーム目は4ー5から7点連取と意地を見せ、1ゲームを返す。
そして4ゲーム目、張継科が6ー3とリードしたところで、威力あるフォアのパワードライブを決める。しかし、そのボールを思い切りコートの外に打ち出した張継科。「ボールが割れている」と申告し、このラリーはレットになって6ー3のまま。周雨がここから逆転し、10ー7でマッチポイントを握り、11ー8で勝利。ボールが割れず、7ー3になっていたら最終ゲームまでもつれたかもしれない。4時間9分の大熱戦が終わった。
四川省対河南省も3時間超えの大激戦。ラストで07年世界ジュニア2位のベテラン、許鋭鋒が勝利した四川省がベスト4に勝ち上がった。台上はストップ主体でチキータは持ち上げるスイング、ラリーになっても若手のような威力はない許鋭鋒だが、緩急と巧みなコース取りで得点を稼いだ。河南省はエース任浩の知的なプレーが光った。