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全中国運動会・速報2017

 男子団体での優勝を決め、コートで歓喜の円陣を組んだ上海市チーム。実は、試合前にもベンチ裏で円陣を組んでいた。まるでインターハイに出てきたチームのように。
 準決勝で解放軍という最大の難敵を破り、もう片方のブロックから勝ち上がってきたのは、馬龍のいる北京市でもなく、選手層の厚い広東省でもなく、ダークホースの四川省。しかし、彼らには少しも油断や隙は観られなかった。

 前回大会の決勝で解放軍に敗れた上海市。エース許シンが2失点を喫して敗れた。しかし、この敗戦を糧に全中国選手権の男子団体では14・15・16年大会で3連覇を達成。今大会で、全国大会の団体戦で4回連続優勝を果たし、チームの選手たちが指で「4」を作って集合写真に収まった。

 この優勝はもちろん、エース許シンの活躍なしにはあり得なかっただろう。決勝でも試合後には左肩をガチガチにアイシング。先の個人戦より、団体戦に全力投球という気合いを感じた。そして2番手の尚坤の存在も大きい。コートに立てば常にハッスルプレー。優勝会見では最後の質問が締め切られた後、地元の上海のメディアを見つけて、「彼らにも質問をさせてあげてくれないかな」と司会者に頼む優しい男だ。

 表彰後には上海市の卓球・バドミントン管理センターの主任である王励勤がフロアに下りてきて、選手たちが揃ってメダルを首にかけてあげるひと幕も。王励勤もなし得なかった男子団体優勝を成し遂げた、メンバーたちの表情は誇らしげだった。 
  • 男子団体優勝の上海市チーム。おめでとう!

  • 男子団体2位の四川省チーム。女子に負けじと活躍

  • メダル攻めに合う王励勤

  • 4大会連続優勝で「4」!

  • 会見にも「良い人感」がにじみ出る尚坤