全中国運動会は、若い選手たちにとっては飛躍のきっかけとなる大会だ。09年の第11回大会、男子団体決勝ラストで馬琳を破った張継科は、そこから一気に世界チャンピオンへの階段を駆け上がっていった。前回の第12回大会では、馬龍が地元・遼寧省鞍山市で男子シングルスのタイトルを獲得し、世界選手権2連覇、リオ五輪金メダルへとつながった。決して偶然のタイミングではなく、この大会での活躍が選手に大きな自信を与えるのだ
男女シングルスの第1〜16シードの顔ぶれは下記のとおり。第8シードまでの顔ぶれは、そのまま世界選手権のベスト8と言われても違和感がないほどハイレベルだ。
今大会で好成績を残し、上昇気流に乗る選手がいるとすれば……個人的には北京市チームの若獅子、左シェークドライブ型の王楚欽を推したい。シングルスでの活躍は未知数だが、団体戦では大エースの馬龍がいる北京市チームで、存分に暴れられるはずだ。女子では陳夢と朱雨玲、すでに中堅に差し掛かっているふたりのどちらかが、今大会で飛躍のきっかけをつかむのではないか。孫穎莎や王曼昱といった若手も楽しみだが、大会の雰囲気に呑まれてしまう可能性もある。女子第4シードの劉詩ウェンも、これからもうひと花咲かせてほしい選手なのだが……。
●男子シングルス・16シード
第1シード:馬龍(北京市)
第2シード:樊振東(解放軍)
第3シード:許シン(上海市)
第4シード:張継科(山東省)
第5〜8シード:黄鎮庭(中国香港)
:方博(山東省)
:周雨(解放軍)
:閻安(北京市)
第9〜16シード:朱誠(江蘇省)
:周愷(解放軍)
:夏易正(河南省)
:王楚欽(北京市)
:于子洋(黒龍江省)
:薛飛(湖北省)
:梁靖崑(河北省)
:張超(広東省)
○女子シングルス・16シード
第1シード:丁寧(北京市)
第2シード:陳夢(山東省)
第3シード:朱雨玲(四川省)
第4シード:劉詩ウェン(広東省)
第5〜8シード:孫穎莎(河北省)
武楊(山西省)
王曼昱(黒龍江省)
杜凱琹(中国香港)
第9〜16シード:張瑞(湖北省)
文佳(遼寧省)
車暁曦(黒龍江省)
王芸迪(雲南省)
李暁丹(山西省)
劉斐(江蘇省)
盛丹丹(北京市)
馮亜蘭(湖北省)