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全中国運動会・速報2017

 編集部タローの長い1日が終わりました。朝5時45分発のリムジンバスに乗り込んで羽田空港に向かってから、夜の19時半にホテルにチェックインするまで……、長い長い1日でした。

 ハードな1日になった理由は、取材に必要なIDカードにある。今大会の卓球競技は天津市の北西の郊外にある武清区(武清体育センター体育館)での開催。会場でIDカードを受け取ることができれば何の苦労もないのだが、IDカードを受け取るためには、会場から60キロ離れた天津市内の「天津全運村」まで行く必要があることがつい昨日わかった。……チェック不足なんですけどね。天津全運村の中にある「媒体村(メディア村)」の入り口で、IDカードを渡してくれるという話だった。

 ところが、この天津全運村がまた、天津駅からタクシーで20分近くかかる。「駅に大会のサービスカウンターがあって、シャトルバスくらい出ているかな」という目論見(もくろみ)はもろくも崩れた。しかもタクシーの運転手さんが、メディア村の正反対の入り口にタクシーを停めるという……。そりゃわからないでしょう、新しくて、だだっ広くて、まだ地図にもろくに載っていないのだから。重いスーツケースとカメラバックをタクシーから降ろして、「媒体村 2km」の表示を見た時は、軽い衝撃を受けました。

 広大な天津全運村を結局3キロ近く歩いて、メディア村の入り口にあるID受け取り所に着いても、またひと悶着。ほとんど海外メディアは来ない全中国運動会、珍客の登場にボランティアスタッフが大騒ぎ。選手に間違えられたのは実話です。結局「IDカードはここにはないから、ホテルに届けてあげる」という答え。「いやいや、何時間でも待つからIDカードください」という感じだった。それくらい、IDが取れるかどうかは死活問題なのだ。

 結局、ボランティアスタッフのひとり、鮑(バオ)くんが機転を利かせ、「天津オリンピックセンタースタジアム」の近くにある大会の広報宣伝部のオフィスまで連れて行ってくれて、そこで無事にIDカードを受け取ることができた。中国の卓球雑誌『ピンパン世界』の辺くんから、WeChatで「ははは、大変だったでしょ、だって俺たちでも大変だったもの」と慰めともつかないメッセージをいただきました。
 卓球に関係ない話を、長々とスミマセン。
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  • IDカード一枚に振り回された1日でした