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全中国運動会・速報2017

●男子シングルス2回戦
王楚欽(北京市) 7、ー8、6、4、ー8、ー11、11 程靖チィ(河北省)
周愷(解放軍) 10、8、9、ー7、ー11、12 張継科(山東省)
馬特(天津市) 6、7、9、8 劉丁碩(山東省)
馬龍(北京市) 2、7、9、9 張超(広東省)

張継科、2回戦で周愷に敗れ、男子シングルスはベスト16。個人戦はシングルスのみ出場の張継科。恐らくこれで最後となるであろう、全中国運動会での戦いを終えた。

観客席の半分近くを埋めた大応援団の声援をバックに、出足から快調なプレーを見せた張継科。しかし、10ー7とゲームポイントを握った第1ゲーム、ここから5点連取を許して10ー12。周愷の回転量の多いチキータ、回り込んで放つ強烈なパワードライブを止めきれず、一気に3ゲームを連取される。

観客席の「張継科ガールズ」は悲壮な表情。次に張継科の試合が観られるのは、いつになるかわからない。周りの観客の応援に対しても「シーッ!」「シーッ!」という制止の声がかかるほど。右肩の故障が続き、フォアハンドの威力も以前より半減している張継科だが、必死に回り込んで攻める。2ゲームを返した第6ゲーム、10ー9で迎えたゲームポイントをものにして最終ゲームに持ち込みたかったが、最後は12ー14で敗れた。

強力なチキータからのバックハンド連打と、思い切りの良い回り込み攻撃。使用するラケットも張継科と同じ周愷は、いわば張継科の引いたレールの上を歩んできた若手だ。そんな若手が中国にはたくさんいる。周愷に敗れたこの一戦もまた、張継科の残した功績のひとつなのかもしれない。
  • 張継科、随所に切れのあるプレーを見せたが…

  • 大先輩にも臆せずぶつかった周愷

  • 会場の空気を支配していた張継科ガールズ

  • 会場の外には、すぐ張継科のバスを待つ一団ができていた