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全中国運動会・速報2017

●男子シングルス準々決勝
許シン(上海市) 10、ー9、5、ー2、ー7、9、4 ハオ帥(天津市)
樊振東(解放軍) 4、8、2、10 夏易正(河南省)

深夜の22時35分スタートの許シン対ハオ帥戦が終わった時、間もなく日付が変わろうとしていた。

許シン対ハオ帥の左腕対決は、お互いにインジャリータイム(故障の治療のためのタイム)を取り合い、まさに満身創痍の状態で行われた。すでに左肩を傷めている許シンだが、第4ゲームの終了後に取ったインジャリータイムでは、脇腹の治療も受けていた。中国男子チームの秦志戩監督や、担当コーチの呉敬平コーチが歩み寄って心配そうに見つめる。

ゆっくりとコートに戻った許シン。しかし、対下回転のパワードライブは振れず、軽く持ち上げてあとはカウンターで合わせるのみ。許シンとは思えないプレーの連続で、逆にハオ帥のプレーもおかしくなった。現役の世界代表である許シンに対し、故障をさらに悪化させるようなプレーはためらわれたのか。ハオ帥も左腕を傷めており、互いに軽打とブロックの応酬という、信じられない光景だった。

結局、最終ゲームに8ー0までリードを広げた許シンが勝利したが、明日の男子ダブルスでプレーできるのか。それほどひどい状態でも棄権という選択肢はないのが、全中国運動会という大会の持つ重みなのか。
  • 第4ゲーム終了後、ベンチで治療を受ける許シン

  • あの許シンが、こんな軽打を見せるなんて……

  • ハオ帥も第7ゲームの中盤にインジャリータイムを取った

  • 樊振東に敗れた夏易正。両ハンドのカウンターに圧倒された

  • 許シンのファンたちは深夜0時近くまで会場に残り、声援を送っていた