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2017世界ジュニア選手権大会

イタリア戦に続き、3−1というスコア以上に苦しい試合だったドイツ戦。試合後、日本男子チームの選手たちはすぐに練習会場で調整練習。ドイツ戦トップで敗れた宇田は多球練習でストップの感覚を確かめ、ストップからの展開も入念にチェックしていた。以下は田勢監督のコメント。

「宇田がやった左の選手(ヒップラー)はオーストリアオープンなどにも出ていたし、情報はあったんですけど、試合の中での判断、対応、反応、決断という4つはコートの中にいる選手にしかわからない。この4つが遅れるとどうしても迷いが生じてしまう。宇田のゲームはまさしくそうでした。フォア前のサービスに対して、しっかりストップすれば問題ない相手なのに、自分でストップのフィーリングがなくて無理にチキータにいって、そこでミスが出ていた。レシーブに迷いが生じてしまった。

『チキータにいこう』と頭の中で思っていても、相手のサービスに対してチキータが難しければパッと反応して、判断しなければならない。その点が、大事な場面で遅れてしまっていた。どういった待ち方をするか、それは試合を重ねて感覚を戻していくしかない。

髙見は相手がいろんなことをしてくるし、サービスもいろいろな場所から長短が混ざって出てくるので、やりにくい相手ではあった。でもやるべきことをしっかりやれば負けないだろうと思っていました。木造の2点はイタリア戦でプレッシャーやナーバスな気持ちが解けてきたんじゃないかと思います。

昨日のミーティングでは、(張本)智和が急遽出られなくなって宇田に代わったけれど、この4人でベストを尽くそうということはひと言言いました。宇田の選出は、ベルギーオープンでアポロニア(ポルトガル)やフランチスカ(ドイツ)に勝って、一般のシングルスで3位に入っていたことが大きかった。智和がいないのはしょうがないことだし、選手たちも今はそれほど気にしていないと思う。

智和本人が一番悔しかったんじゃないですか、木造とのダブルスもすごく楽しみにしていましたから。でもずっと試合続きだったし、これからも試合が続いていくので、ここで無理して悪化させるわけにはいかないですね」