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2017世界ジュニア選手権大会

昨日の女子団体決勝3番で、前回女王の石洵瑶から勝利を挙げた長崎美柚。3番長崎の起用について、渡邊監督は同じ左腕の早田(ひな)がT2リーグで石に勝っていたこと、今年の香港ジュニアオープンで長崎/木原ペアが石洵瑶/銭天一ペアを破っていたことを挙げた。
「試合前、5試合ある中で一番勝つ確率が高いのは長崎だぞと伝えていた。こちらが向かっていって、相手にプレッシャーがある中なら五分五分で戦えると」(渡邊監督)。

左腕から放つ回転量の多い両ハンドドライブが武器の長崎だが、7月のアジアジュニアで中国勢と対戦した時、チキータの処理に苦しんだ。それからJNT合宿では、対チキータのブロックやカウンターを相当やり込んだという。

大会前の合宿でも、合宿に参加していたプエルトリコのA.ディアスやタイのサウェータブットにチキータをしてもらい、それをカウンターする練習を積んだ。実際に石洵瑶戦でも、相手のチキータを怖れずにカウンターで攻めることができていた。

同時に長崎は、自分からチキータで攻める展開の練習にも取り組んだ。10月のJNT合宿での課題は「どんなサービスを出されてもチキータで攻められること」。「本人もチキータにはある程度自信を持っていたと思う。その部分は石洵瑶戦でもうまく出せていましたね」(渡邊監督)。

現時点では台上の細かい展開よりも、先にチキータで攻めて、あるいはチキータさせてそれを狙って、上回転のラリーに持ち込んだほうが長崎の良さが生きる。JNT合宿での強化が、金星として実った一戦だった。