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2017世界ジュニア選手権大会

●男子団体・第2ステージ
〈日本 3−0 イタリア〉
○木造 −10、11、5、−4、8 アマト
○宇田 7、7、−8、−8、7 M.ムッティ
○田中 8、9、10 ピント

日本男子、初戦はイタリアにストレート勝ち!
しかし、余裕の勝利といえる内容ではなかった。試合が終わった直後、開口一番「やっぱり簡単な試合はない」と田㔟邦史監督。1番、2番はゲームオールまで迫られ、あわやという試合展開だった。

大会前は昨年に続き、邱建新さんが指導するドイツ・ニュルティンゲンのBTTC(バタフライ・テーブルテニス・センター)で合宿した日本男子。基本的に選手同士で打ち合うことはなく、森薗政崇、及川瑞基といったハイレベルな先輩たちを相手に、充実した練習を積んで現地に乗り込んできた。調整は万全だが、初戦でここまで苦しむというのは、世界大会の怖さだろう。

田勢監督が最も注意していたというイタリアのエース・アマトは、台上の細かいプレーが非常にうまく、下がっても粘り強かった。世界ジュニアのシングルスでもベスト16に入るくらいの力はありそうだ。2番のM.ムッティ、3番のピントというふたりの左腕も、集中力の高いプレーを見せていた。

エース木造は、鬼門となる序盤戦での勝利が何より大きい。大事にラリーに持ち込むプレーが多かったが、ここから天性のひらめき、相手の待ちを外すプレーが出てくるだろう。2番宇田もポテンシャルはこんなものではない。
そして日本男子では、もっとも冴えたプレーを見せたのは田中。「田中はサービス・レシーブとバックハンドがうまい。初戦でも緊張感を感じさせないプレーだった」と田㔟監督もそのプレーを評価。スイングスピードの速い両ハンドドライブは素晴らしい威力だった。
  • トップ木造、苦心の勝利をつかんだ

  • ムッティとの左腕対決を制した宇田

  • 田中は世界ジュニア初戦とは思えない、冷静なプレーを披露

  • 木造を苦しめたテクニシャン・アマト