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平成29年度全日本選手権速報

●女子シングルス決勝
伊藤美誠(スターツSC) 7、9、2、−5、6 平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)

全日本選手権の新女王は伊藤美誠!
平野美宇とのライバル対決を制し、女子ダブルス、混合ダブルスとの3冠を獲得!

1ゲーム目から、伊藤は常に集中力の高いプレー。1ゲーム目5−7とリードを縷々したが、ここから一気に6点連取。逆回転チキータからストレートに小さく叩く「みまパンチ」も見せた。2ゲーム目以降も、ややプレーが消極的で、クロスに集まる平野の返球をカウンターで積極的に狙い打つ。

そして効果的だったのは3球目で放つバックドライブだ。表ソフトでありながら、その決定率は裏ソフトのバックドライブをはるかにしのぐ。平野のフォアサイドを切る厳しいコースで、回転量も多かった。これまではリスクを負って回り込んでいたボールも、3球目バックドライブで威力ある攻撃ができることで、失点が減った。

2ゲームを連取した伊藤は、3ゲーム目もまったく手綱をゆるめず、一気に突っ走る。5−0でフォアクロスにフォア強打を放った後、平野に超高速カウンターを食らいながら待ち構え、バックブロックで返球して得点。調子が良い時はポンポン得点するが、不用意なミスから崩れたり、流れを失う昨年までの姿はそこにはなかった。10−0まで一気に離し、サービスミスで平野に1点を譲ったが、11−2で奪取する。

4ゲーム目は平野がフォアから出すサービスに切り替え、伊藤に終盤でミスが続いて平野が奪うが、5ゲーム目も伊藤の集中力は落ちない。4−3からバック表ソフトの逆チキータや低いチキータなどで一気に9−3まで突き放し、最後もバックストレートの3球目バックドライブを鮮やかに決めた!!

★伊藤美誠の優勝インタビュー

「ミックスダブルスと三冠がかかった試合。思い切ってできたのが一番だし、ものすごくうれしいです。一昨年の全日本準決勝で4−0で負けている選手なので、全日本の借りを返すのは全日本しかなかった。去年の全日本であまり結果が良くなかったので、なんとしても優勝したいという思いで頑張りました。去年の失敗を起こさないように、試合に励んでいました。おもったよりバックドライブが効いて、ミマパンチも決まっていたかな。決勝の舞台にシングルスで立つのも初めてで、7千人のお客さんに試合を見てもらえて幸せです」