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平成29年度全日本選手権速報

●男子シングルス決勝
張本智和(JOCエリートアカデミー) 9、5、-8、2、-6、5 水谷(木下グループ)

恐るべき14歳、張本智和が絶対王者・水谷隼を下して初優勝!
水谷のフォアサイドを切る前陣バックドライブを、最後まで打ち続けた!

さらに3球目での回転量の多いループドライブ、フラットに叩くフォアのカウンターパンチなど、多彩な技術を披露した。水谷も2ゲーム目に5−8のビハインドから、張本のクロスへのバックドライブをストレートにカウンターし、ここから6点連取で11−8と逆転。さすがの勝負勘を見せたが、4ゲーム目も高い打球点から両ハンドを振る張本が、なんと水谷を10−1でリードし、11−2で優勝に王手をかける。

 水谷にも王者のプライドがある。5ゲーム目は出足から声を出し、ロングサービスでのエースにロビングからの反撃など、11−6で取り返す。会場も水谷への声援は多かったが、6ゲーム目に入る前にタオルをバンバン叩き、気合いを入れ直した張本。3−3から9−3と一気に突き放し、10−4でチャンピオンシップポイント。そして10−5でフォアクロスのフォアドライブを決め、ベンチの父・張本宇コーチへ猛ダッシュ。歓喜の優勝を果たした!
 

★張本智和の優勝会見
「今まで優勝をやってきた中で一番最高の瞬間です。世界選手権の後、2回目の対戦で、決勝の舞台では相手のほうが経験値は上なんですけど、思い切って攻めて勝つことができて本当にうれしいです。準決勝までは全然消極的だったんですけど、決勝は失うものがないので思い切りいきました。今まで卓球をやってきた中で、1、2番を争う良いプレーでした。

水谷さんは逆転されてもおかしくない相手だったので、気を引き締めてやりました。実力がついてきた実感はあるので、毎試合メンタルには気をつけていた。
全日本の決勝は初めての舞台なので緊張しましたけど、声を出して緊張はだんだん少なくなってきました。この一戦で燃え尽きていいというプレーをしたかった。

(2020年に向けて)ここで優勝できたので、もっともっと成長のスピードは速くなると思う。あと2年くらいしかないですけど、海外の選手にももっと勝てるようになって、2年後またここに戻ってきて、金メダルをふたつ取れるように頑張ります」