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平成29年度全日本選手権速報

 10代、20代の選手が目立つ会場内で、30代後半で全日本に挑んだ2人の男をピックアップ。1人目は今大会出場選手中最年長の39歳・永石孝介(永卓会)。藤松剛志(虹の松原)とのペアで男子ダブルスに出場した永石。両親も卓球選手で、父は元全日学ダブルス2位という家庭で育ち、地元・佐賀から今回が10度目の出場。試合の方は3ゲーム目に粘りを見せたが、ストレートで敗戦。残念ながら勝利はならなかった。

★永石孝介・試合後コメント
 「親が全国で活躍した選手ですし、こういう舞台で簡単には負けたくないという気持ちはあります。1勝はしたかったんですが、相手が格上でした。仕事があるので、練習は試合前にみっちりやり込む。所属している『永卓会』は親が作ったチームで、今はジュニアも含めて60〜70名くらいが所属していて、私はまだ選手でやらせてもらってますが、兄が指導にあたっています。少しでも佐賀のレベルアップに貢献できれば良いですね。今年は終わりましたが、また来年の全日本を目指したいと思います」

 2人目は永石の次の年長出場者となった38歳・喜多修一。今回が2度目の全日本出場で、パートナーの志田昌彦は27歳での全日本初出場。「出足で緊張してしまった」(喜多)と試合は学生ペアにストレートで敗れたが、3ゲーム目は粘りのプレーで追いすがった。ちなみに喜多の所属するパナソニックエナジー徳島からは、昨年度大会に42歳の西川義文が出場している。

★喜多修一・試合後コメント
 「出足で緊張してしまったけど、後半は自分のプレーができた。地元の高校から会社に入って、継続的にみんなで楽しみながらも、しっかり練習してきて全日本に出られた。個人的な目標として親子で全日本に出たい。息子が今、中学3年生で今年はジュニアの県予選であと一歩で負けてしまった。息子はあと2年チャンスがあってこれからだけど、こっちは出れるかどうか(笑)。でも、チャンスがあるなら、子どもと一緒に全日本出場を目指したいですね」


●男子ダブルス1回戦
荒木/八百野(ヨシダTTS) 7、6、11 藤松/永石(虹の松原/永卓会)
福井/吉兼(京都産業大) 4、7、13 喜多/志田(パナソニックエナジー徳島)
  • 大会最年長の永石(左)

  • 38歳の喜多(手前)も善戦