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平成29年度全日本選手権速報

 男女シングルス以外の種目にも要注目。特に混合ダブルスは、例年にないほど豪華メンバーが出場する。世界選手権混合ダブルス優勝の吉村真晴/石川佳純(名古屋ダイハツ/全農)に、3度の全日本優勝を誇る田添健汰/前田美優(専修大/日本生命)をはじめ、強化本部推薦で張本智和/平野美宇(JOCエリートアカデミー/JOCエリートアカデミー・大原学園)、森薗政崇/伊藤美誠(明治大/スターツSC)、大島祐哉/早田ひな(木下グループ/日本生命)が出場。2020年の東京五輪で混合ダブルスが競技種目に加わったこともあり、例年以上にアツい戦いが繰り広げられそうだ。また、張本、平野は今年の第3回ユース五輪への出場が決定しており、混合ダブルスが含まれる混合団体に向けて手応えをつかみたいところだろう。

 また、強化本部推薦で男子ダブルスに水谷隼/大島祐哉(木下グループ)、松平健太/田添健汰(木下グループ/専修大)、女子ダブルスに伊藤美誠/早田ひな(スターツSC/日本生命)と豪華ペアが出場することとなっている。とはいえシングルスの実力だけでは勝てないのがダブルスの面白さ。意外なペアが優勝をかっさらう可能性もある。

 大会初日からスタートするジュニア男子の優勝候補大本命は張本だろう。もし優勝となれば水谷の持つ記録を抜いて最年少でのジュニア制覇となる。これまでも優勝候補に挙げられながら3位が最高成績の張本。実力は抜きん出ているだけにあとは自分自身との戦いか。
 その張本の対抗馬一番手は世界ジュニアでも活躍を見せた田中佑汰(愛工大名電高)。技術的に穴がなく、戦術の組み立てもうまい。昨年度までジュニア男子2連覇の先輩・木造勇人に続きジュニアのタイトルを母校にもたらせるか。宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)、戸上隼輔(野田学園高)も爆発力のあるドライブ速攻で優勝を狙う。

 今大会、ジュニア女子には平野、伊藤、早田らは出場せず。その中で優勝戦線を引っ張るのは長﨑美柚と木原美悠のJOCエリートアカデミーコンビと、世界ランキング35位の塩見真希(四天王寺高)の3選手。彼女たちを宮崎翔(四天王寺高)、出雲美空(遊学館高)、野村萌(愛み大瑞穂高)、岡崎日和(川口総合高)らが追う。中学生では大藤沙月をはじめとするミキハウスJSC勢が上位進出の可能性を秘めている。実力ある選手が揃っているが、大本命は不在。昨年度大会で強豪を連破して優勝を飾った笹尾明日香(横浜隼人高)のように、ニューヒロイン誕生の可能性もある。
  • 世界混合複王者の吉村/石川も出場

  • 昨年度優勝の田添/前田は4度目の優勝に挑む

  • 先輩・木造に続くジュニア王者を狙う田中

  • 前回ジュニア準Vの長崎はさらに力をつけている