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平成29年度全日本選手権速報

 昨日の2回戦では岡谷市役所の岡田/滝澤に快勝した小島/藤原が、3回戦では日鉄住金物流のエースペア・濱川/松下と対戦。勝利はならずも、最終ゲームにもつれ込む好ゲームを見せた。

 ペン粒高としては国内最強クラスと言われる小島。狭山ヶ丘高時代の後輩でシェークドライブマン・藤原とは2年前からペアを組み始めた。「練習はそこまでやれたわけではないけど、小島さんとのペアではプレッシャーがなくて楽。戦術をいろいろ考えてプレーできるので、楽しんで試合ができる」と藤原。

 岡谷市役所ペアとの試合ではプレーがばっちりはまって快勝したが、住金ペアには落ち着いてラリーに持ち込まれてしまった。「競ったけど、あと1本が遠かったですね。全部打ってくれたらはまってくれるけど、強打とつなぎを打ち分けてきたので、苦しかった」(小島)。とは言え、小島のぶつ切れカット性ブロックを相手に持ち上げさせ、藤原がカウンターするという持ち味のプレーを随所で見せ、実業団強豪ペアを大いに苦しめた。「男子トップクラスではペン粒では勝てない」という定説を覆す、今大会の活躍と言えるだろう。

 最後に小島選手からの全国のペン粒選手へのメッセージをもらった。

 「まだまだ自分に足りない部分は多い。粒高のプレーに限界を感じることは全くないです。ペン粒の選手の数は少なく、参考にする選手が近くに少ないような状況ですが、私も含めみんなで新しい技術や戦術を探して、互いに補っていけば、ペン粒もまだまだ勝てると思います」(小島)


●男子ダブルス3回戦
濱川明史/松下海輝(日鉄住金物流) 2,-10,7,-11,6 小島渡/藤原康明(KKSC)
  • 小島(左)/藤原はゲームオールも勝利に届かず