●男子シングルス5回戦(ランク決定戦)
吉田雅己(協和発酵キリン) 10、-6、10、10、7 丹羽孝希(スヴェンソン)
青森山田高の同級生対決、吉田対丹羽戦。4年前に6回戦で対戦し、その時は4-2で吉田の勝利。翌年は準々決勝で対戦するも、吉田がインフルエンザで棄権した。
出足から早いテンポで試合が進み、ゲームカウントは1-1。3ゲーム目、序盤から一進一退。2-2、3-3、お互い凡ミスはないが、ラリー戦にもならない。斬り合うような試合展開だ。先に吉田が10-9とゲームポイントを奪うも、丹羽のチキータで10-10。最後は吉田のサイドラインを切るサービスに丹羽がレシーブミスで、12-10と吉田が取り返した。
4ゲーム目、吉田がリードし、それを追いかける丹羽。6-6、7-7から10-7と丹羽がリードするが、10-10。ここで吉田のカウンターが丹羽のバックを打ち抜き、11-10になる。最後は丹羽が3球目をミスして12-10で、吉田がゲームを3-1とした。
5ゲームも、出足で吉田がリード。サイドを切るサービスを丹羽のフォアに出し、持ち上げてきたドライブをカウンターで狙う吉田。3-3から5-3吉田リードで、丹羽のカットブロックで5-4。9-6と吉田が突き放し、最後は11-7で吉田が取り、4-1で丹羽を破った。日本男子で世界ランキング最高位の丹羽が早々と敗れる波乱が起きた。
★丹羽孝希のコメント
「全日本は緊張感があるので、フォアハンドとかの振りがちょっと遅くなった。出足取られたゲームが全部ジュースで、そうなると勝つのが難しい。特に4ゲーム目、10-7でリードしていて、そこから逆転されたのが痛かった。気持ちも落ちてしまった。過去にも全日本で負けているのでやりづらい相手で、世界ランキングも高いので苦しい試合になるのはわかっていた」