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平成29年度全日本選手権速報

●男子シングルス5回戦(ランク決定戦)
大島祐哉(木下グループ) -8、6、-9、5、11、2 吉村真晴(名古屋ダイハツ)

 剛の大島と柔の吉村の対決。実はプライベートでは大の仲良しの二人が、ラン決で対戦した。
 1ゲーム目から競り合いの展開。大砲のような大島のドライブと、カミソリのような吉村のドライブのラリーは見応えがある。先にゲームポイントを奪った吉村がそのまま11-8で先取。
 2ゲーム目、大島7-3とリード。11-6で大島が取り返すも、3ゲーム目で吉村が9本で取り返す。
 4ゲーム目、次第に吉村が台につき、ドライブ戦ではなく前陣でのカウンタープレーが多くなるが、ミスが出て11-5で大島。これでゲームは2-2のタイとなる。

 5ゲーム目は吉村が終始リード。しかし、吉村9-5、10-7のリードから10-10と大島が追いついた。結局、13-11で大島が逆転で取り、ゲームを3-2とした。試合の流れは大島に傾いている。この5ゲーム目が試合の明暗を分けた。
 6ゲーム目、4-1大島リードで、吉村がタイムアウト。しかし大島の勢いは止まらない。6-1から一気に11-2で取り、4-2で大島が勝利した。

★敗れた吉村のコメント「自分はまだ死んでいない」
「いつも一緒に練習している仲で、今回は大島君と当たることを想定して、いろんなサービスとかを工夫して臨んで、途中まで良い形でできていた。悔やまれるのは5ゲーム目の10-7ですね。少しだけ後手に回って、バック対バックからの展開が悪かった中で、相手のバックにボールが集まってしまった。チキータでいけるチャンスもあったのに、入れにいってしまった。もっとアグレッシブにいけるチャンスがあった。

 大島君はバックの技術が格段にうまくなっている。ぼくは良いポジショニングでバックが打てなかった。彼の技術がぼくより上だったというのを感じた。
 自分の卓球が今の時代に遅れている。もっと進化しないと遅れていくし、もっと練習しないとこの先はない。広角なバックハンドを身につけるしかない。バックハンドをもっとコンパクトにするか、パワーをつけるのか、これから考えます。本当に変わらないと終わってしまうので、ここが踏ん張りどころです。今回負けたことで世界代表もないと思うので、ここから1年間練習して強くなるしかない。
 久しぶりにこんなに悔しい気持ちになった。自分はまだ死んでない」
  • 吉村に勝利した大島

  • 吉村はランク入りならず