速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

平成29年度全日本選手権速報

●女子シングルス準々決勝
伊藤美誠(スターツSC) -8、7、4、8、8 石垣優香(日本生命)

 女子シングルス準々決勝、伊藤美誠が石垣優香に4−1で勝利。
 1ゲーム目を落とした伊藤だが、そこから3ゲームを連取。5ゲーム目も伊藤が終始リード。伊藤が前後左右に揺さぶり、それに対して石垣はカットと攻撃で対応するが、伊藤のカット打ちは崩れない。5ゲーム目、10−8の伊藤のマッチポイントで、最後は石垣の回り込み強打が空振り。11-8で伊藤が勝利した。
 石垣はこれが引退試合となった。最後、観客席に一礼した。2014年世界選手権東京大会のオランダ戦での活躍で、日本の決勝進出の原動力となった石垣。最後はベスト8に進出して、力を見せながら、静かにラケットを置いた。

★石垣のコメント
「今はすっきりしてます。1ゲーム目は自分のやりたいことができたけど、そこから徐々に私のやりたいことをやらせてくれなかった。伊藤さんはうまさがあった。強かった。
 試合前は・・・(涙)たくさんの方にお世話になったので、最後の一本まで感謝の気持ちを込めてやろうとしたことが良いプレーにつながった。1回でも多く勝つことが恩返しだと思ってやった。試合にもあまり出ていなかったし、ケガもしていて練習もできなかったけど、1試合目を乗り越えたら緊張もほぐれた。
 9歳の時に卓球を始めたので約20年、ハタチですね(笑)。記憶に残っているのは東京の世界選手権でオランダ戦で勝った試合ですね。カットマンになって、苦しいこともたくさんあったけど、たくさんの人に支えてもらって、カットマンだからこそ良い瞬間も味わえたし、すごく幸せな競技生活だった。
 最後の試合は伊藤さんで、年下ですけどすごく尊敬している。その選手とこの舞台でできて幸せだった。
 まずはおいしいお肉を食べて、旅行に行きたいです(笑)」
  • 石垣のカットを攻略した伊藤

  • 引退試合となった石垣

  • 最終試合を終え会場に頭を下げる石垣