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平成29年度全日本選手権速報

●男子シングルス準々決勝
森薗政崇(明治大) -10、8、7、13、-11、5  渡辺裕介(明治大)

 明治大の先輩後輩であり、ダブルスパートナー対決。1ゲーム目から競り合いの展開。この場合、やりにくいのは森薗のほうだろう。1ゲーム目を渡辺がジュースで取った。
 2ゲーム目は要所で森薗の攻撃が決まっていく。森薗は中盤からリードし、11-8でゲームを奪い返した。3ゲーム目も中盤から森薗が突き放し、ゲーム連取した。
 4ゲーム目、9-7から森薗のエッジが入り、10-7。10-8から森薗のチキータを渡辺がカウンターで10-9。渡辺がドライブで押し切り10-10と追いついた。結局15-13で森薗が押し切り、ベスト4入りに王手をかけた。
 5ゲーム目、8-6で渡辺がリード。9-7から10-10。13-11で渡辺が取り返すも、6ゲーム目はようやく森薗らしい速い攻めがでて、11-5で勝利した。

★森薗コメント
「今まで内容がすごく良くて、満足していたけど、今日は緊張して、前のぼくに戻って、サービスが単調、台から下がる、視界が狭まるという、内容は良くなかった。悪い中で勝てたことは1年間の成長かもしれない。
 相手が裕介で、ダブルスのパートナーで、次の明治のキャプテンで、一番近くにいる後輩なので、意識しないでやるのは難しかった。ぼくのチキータは全く効かなかった。フォアに横に切るアップサービスを出され、チキータを詰まらされて、思い切り回り込まれた。今回は集中力と凡ミスが少ないことが良かった。
 ベスト8以上に来たのは初めて。全日本ではダブルスとミックスでは結構上に来ていたけど、シングルスで勝たないと卓球は評価されないから、この結果はうれしい。次の張本と対戦するのはすごく楽しみです。去年の夏の中国オープンで0-4でやられている。スピード感やボールの質が違っている。すごく強い印象がある。中国オープンの時には自滅したので、今回は自分ができることを、いつも通りにやる。
 相手はぼくより世界ランキングも上だし、当然向かっていく相手です。
 アジア選手権で平野美宇ちゃんが中国を倒して優勝したのを横で見ていて、これしかないな、とピーンときて、それからは多球練習でのメニューや動き方を参考にして、それから自分の卓球も良くなった。ユニバーシアードで優勝した頃から、卓球も楽しくなったし、何でもポジティブに考えるようになった。
 プラボールに変わってからは速さが卓球のトレンドになると思った。足が速い自分らしい卓球を出していきたい」
 
★渡辺コメント
 「最初相手は緊張していて、ここはチャンスだと思い、出足から声を出してやっていきました。手の内を知っているので、やりにくさは全然なかった。自分の力を全部出しきれたけど、相手の方が実力が上だった。チキータ処理は良かったと思うが、ラリー戦で全然得点できなかったのが勝てなかった原因。
 年末から合宿で厳しい練習をしてきたので、大会前に調子も良くて自信があった中で、木造選手、吉田選手にも勝てたので、シングルスに関しては良かった大会だったと思います。ダブルスは去年ベスト8だったので、表彰台には行きたかった」
  • 大学の後輩となる渡辺を退け、4強入りを決めた森薗

  • 渡辺はベスト8に終わる