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平成29年度全日本選手権速報

 卓球王国2017年9〜11月号で連載した「卓球でメシを食う!」のプロコーチ編で取材させていただいた京都府の綾部紫遊クラブ。京都駅から特急で1時間30分ほどの場所にある山間の街・綾部市のクラブだが、このクラブからも中学3年生の大槻琴音がジュニア女子に出場。今回が全日本初出場となる大槻だが、相手のプレーをうまく封じて各ゲームとも競り合いながらもストレートで勝利し、2回戦進出を決めた。

 彼女のプレースタイルは今や少数派となったペン表速攻型。卓球一家で育ち、祖母がペン表だった影響で、この戦型を選んだのだという。ベンチに入ったのは小学生時代から大槻を指導する綾部紫遊クラブの岩田巧代表。以前取材に伺った際に大槻の大物エピソードを聞いていたのだが、今大会に向けての取り組みについて聞いたところ「(大槻は)自分のペースでやりたい子なので、練習に関しては本人に任せている。今回も僕の方が不安になるくらい、ガッツリ正月は休んでました(笑)」(岩田代表)とのこと。コーチのそんな心配をよそに、しっかり結果を残すあたりは、やはり大物・・・・・・?

 現在中学3年生の大槻だが、実力は京都府のジュニアではトップクラス。昨年の国体近畿ブロック大会では、インターハイ女王の梅村優香(四天王寺高)を下すなど、高いポテンシャルを持っている。春からは府外の強豪校へ進学するという大槻。綾部を離れて腕を磨くことになるが、故郷の誇りを胸に、大きく羽ばたいていってほしい。

〈ジュニア女子1回戦〉
大槻琴音(綾部紫遊クラブ) 9、8、9 吉田みさと(木更津総合高)

★大槻琴音・勝利後コメント
 「序盤から攻めていけて、相手のプレーに持ち込ませずに勝ち切れて良かった。(明日の2回戦は)スタートから思い切ったプレーができれば、調子は上がっていくと思うので、受け身にならんとやってきたことを出したい。3回戦の木原(美悠・JOCエリートアカデミー)さんと当たるところまで行きたい」