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用具のこだわり by ゆう

岡山の強豪・就実高で腕を磨く山本真由。
綺麗なストロークから放たれるカットは鋭くコートに突き刺さる。
特にバックカットの切れ味は驚異的で、相手のコートで急激にドロップする。落下位置を予想してストップ角度でラケットをセットしている相手はミスを連発。カットを打ちあぐめば、すかさずフォア強打。実にクレバーなカットマンだ。

ラケットは松下浩二スペシャル(ST)
フォアはテナジー64(厚)
バックはグラスD.Tecs(0.5mm)

「粒高は変化を付けたいと思って挑戦しました。カットだけで点数を取るのではなくて、攻撃にも結び付けたい。バックでチャンスを作ることを大事にしています。
正直、すごく難しい粒高です。オーバーミスが多いので、横にスイングする横切れカットを覚えてからミスが減るようになりました。そのまま送り出すカットと、横切れカットを混ぜることで、難しいけど変化がついて、フォアに結びつきます。

 フォアはもっと攻撃を増やしたいと思ってテナジー05から64に変更しました。05は硬かったです。64のほうがカットも安定するし、攻撃も打ちやすいです。

ラケットも特殊素材なので、コントロールが難しい。でもクラブチームの監督に薦められて、この用具で行くと決めたので、難しくても挑戦しました。少しずつですが、慣れてきました。私は不器用なので、時間がかかりました」(山本)

グラスはツッツキが難しいと言われる。ポイントを聞いてみると、打球点を落とさないことだという。
「粒高でのツッツキは落とすと難しいので、頂点で打つようにしています。なるべく早く台に入ることが必要です。まだまだ私の課題です」

難しい用具にあえて挑戦し、彼女だけのカットの弾道を作り上げた。
彼女のドロップカットは一見の価値ありだ!