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2018世界卓球ハルムスタッド大会速報

 「トレーニングしに来たのかな、俺たち」。半ば冗談、半ば本気という感じでつぶやいたのは上田仁だ。今日の午前中、日本男子チームの会場練習には水谷隼が参加しなかったため、選手の数は偶数の4人。主に丹羽と大島、張本と松平がペアになり、ボールを打ち合っていた。そしてフェンスで仕切られたコートとコートの間では、上田と木造勇人が、フィジカルコーチの田中礼人さんの指導のもと、体幹やダッシュ、敏捷性などの様々なトレーニングをこなした。「トレーニングのフルコース?」と思えるほど、時間が長くハードな内容。会場の設営をするスウェーデン人のスタッフたちも目を丸くしていた。

 日本男子のリザーブ(補欠)である上田は、2月のチームワールドカップで素晴らしいプレーを披露し、さらなる世界での活躍が期待される選手。スパーリングパートナーの木造は全日本ジュニア2連覇の若手のホープだ。もちろん必要に応じて代表選手の練習相手を務めるが、ラケットを握らない時間も無駄にせず、体作りを行って未来への種を蒔く。体幹トレーニングは見ているだけで腹筋がよじれそうになったが、「さすが日本だな」と感じた。
  • トレーニングに励む上田(左)と木造。背中が田中フィジカルコーチ

  • 「一緒にどうですか?」と田中さんに言われましたが、謹んで辞退しました