●男子予選グループD・第1戦
〈フランス 3−2 インド〉
○ゴーズィ −11、7、−7、10、10 グナナセカラン
ルベッソン 9、−5、−9、−11 アチャンタ○
○Q.ロビノ 7、−7、9、−5、6 アントニー
ゴーズィ −8、−7、10、−12 アチャンタ○
○ルベッソン −11、4、9、3 グナナセカラン
男子チャンピオンシップディビジョンの「死の組」といえば、グループD。フランス、韓国、オーストリア、インド、クロアチア、ポーランドと強豪揃い。第1戦のフランス対インド戦から、ラストまでもつれる激戦となった。インドはエースのアチャンタがフランスから2点を奪った。もう35歳になるアチャンタ、一時ほどの強さはないように感じていたが、硬いプラボールの導入でまた息を吹き返してきた感じ。ラリー戦での強さが際立っていた。
そして2点を落としたとはいえ、グナナセカランも強かった。トップではゴーズィから何度もマッチポイントを奪った。細身の体型で、一発の破壊力はあまりないのだが、とにかくブロックがよく止まる。
「ブロックマンなんて、最近の卓球界ではいないですよね、もう」「いないね」
「誰を連想しますか、ブロックマンというと?」「古い人挙げていい? ドイツのリーク(69年世界団体2位・西ドイツ)」
「ぼくはベーム(元ドイツ代表)ですかね……」
プレストリュビューンの編集長・今野と編集部・タローはそんな話をしたのでした。グナナセカラン、フォアの攻撃力もあり、純粋なブロックマンというわけではないのだが、見ていて楽しいプレーヤー。ただ、ラストのルベッソンに対しては、ルベッソンの変則的なスイングとフォアストレートのコース取りに待ちを狂わされ、ゴーズィ相手にあれだけ止まっていたブロックが止まらなかった。