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2018世界卓球ハルムスタッド大会速報

 14年東京大会、16年クアラルンプール大会と2大会連続で女子団体決勝に進出し、2月のチームワールドカップでも決勝進出を果たした日本女子チーム。今大会の代表メンバーは下記のとおり。

☆日本女子チーム
馬場美香監督
石川佳純(全農・左シェーク両面裏ソフトドライブ型・WR3・6回目)
平野美宇(日本生命・右シェーク両面裏ソフトドライブ型・WR6・初出場)
伊藤美誠(スターツSC・右シェークフォア裏ソフト/バック表ソフト攻守型・WR7・2回目)
早田ひな(日本生命・左シェーク両面裏ソフトドライブ型・WR18・初出場)
長崎美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園・左シェーク両面裏ソフトドライブ型・WR81・初出場)

※カッコ内の回数は世界選手権団体戦の出場回数

 16年クアラルンプール大会の代表メンバーは福原・石川・伊藤・若宮・浜本。代表メンバー3人が入れ替わり、平野・早田・長崎の3人が初出場となった。
 2月のチームワールドカップから、チームのキャプテンを任されたのは石川佳純だ。中学3年生で代表入りを果たし、準決勝のシンガポール戦トップに大抜擢された08年広州大会。5時間に及んだ準々決勝の韓国戦3番で、クレバーなラリー展開で唐イェ序を破った10年モスクワ大会。準々決勝の韓国戦で、今度はモスクワ大会のリベンジを喫し、チームメイトとともにミックスゾーンの裏で涙に暮れた12年ドルトムント大会……過去の世界団体での戦いぶりが昨日のように思い出される。

 大会前の調子について尋ねられ、「試合前の調子は自分の経験ではあてにならない。すごく調子が悪い時に大会本番では良いプレーができたり、逆に調子が良くても大会ではダメだったりする。調子の波は最近そんなにないので、体調をしっかり整えて準備したい」と語った石川。豊富な試合経験を感じさせたた。チームワールドカップ決勝では2番で朱雨玲に敗れたが、「反省練習もしっかりやってきた。『こういうところを攻められるんだな』という課題をもらった気がするので、そこは直したつもりだし、大会で試していきたい」とコメント。敗戦を糧に、たゆまず歩み続けてきたからこそ、天真爛漫な卓球少女は堂々たる日本女子の大黒柱へと成長してきた。

 公開練習では、御内健太郎(シチズン時計)を相手にカットの対策練習に励み、カット打ちの名手である軽部隆介(シチズン時計→鹿児島相互信用金庫)や、練習相手である御内からも積極的にアドバイスを受けていた。カット対策の練習環境としては申し分のないものだ。昨年のドイツオープンでは武楊(中国)を破るなど、そのカット打ちのレベルはすでに最高水準にあるが、少しも油断は見られない。日本女子の馬場美香監督も「カット打ちでは、キム・ソンイ(北朝鮮)に確実に勝てるくらいのレベルを東京五輪まで維持しなければいけない」と語っており、まさにその言葉どおりの練習だった。ハルムスタッド大会でも若いチームを力強く引っ張ってくれるだろう。
  • 公開練習で安定したカット打ちを披露した石川

  • 御内の鉄壁のバックカットに対してもミスは少なかった