速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

2018世界卓球ハルムスタッド大会速報

 ただいま、現地時間は深夜1時半。26日の日本時間12時40分に東京・羽田空港を出発した王国取材班4名は、ハルムスタッドに到着しました!

 ルフトハンザドイツ航空で、まず羽田からミュンヘンまで12時間。そこから到着が遅れていたイエテボリ行きの便に乗り継いで、イエテボリに着いた時には夜の22時。同じ便にトキッチ(スロベニア)がいたので、「ITTFのシャトルバスが来てやしないか」という淡い期待もむなしく、到着ロビーには卓球関係者はゼロ。……それくらい無計画で現地に来た、ということなんですけどね。

 しかし、ここからの乗り継ぎは強運でした。今野編集長がインフォメーションデスクでハルムスタッドまでのアクセスを尋ね、イエテボリ中央駅に行くバスにちょうど乗り込むことができました。バスが着いてから、1時間に1本のハルムスタッド行きの電車に乗れるかどうかは微妙な時間。
 「車内でチケットは買えないの?」「あそこの黄色い自動販売機で買ってください」「スウェーデン語で全然わからないよ」「裏に英語の販売機があるから!」。電車のドアの前に立っていた、検札のおばちゃんとすったもんだのやりとりのあげく、一度は積み込んだスーツケースを下ろすように言われたほどギリギリのタイミングで、切符をゲット。切符を確認した、任務には忠実ながら気の良さそうなおばちゃんの、「パーフェクト!」という言葉が心に残っております。

 真っ暗な車窓、南へとひた走る電車。途中で、かのステラン・ベンクソンやピーター・カールソンの出身地であるファルケンベリ駅に停車。ファルケンベリ・フットワークをやらされたら30秒で倒れそうなほど疲労困憊の取材班も、これにはちょっとだけ興奮。そして深夜の12時過ぎ、ようやく終点のハルムスタッド駅に着きました。

 大都会だったイエテボリに比べ、ハルムスタッド駅はなんともこぢんまりとした感じ。駅からホテルまでは1kmちょっと。大荷物でも歩くか、まさかこの深夜にタクシーなんて……ここで奇跡が起きました。一度問い合わせをしたホテルのフロントが気を利かせてくれたのか、はたまた全くの偶然か、日本では見たこともないほど巨大なワゴンタクシーが、駅前の広場に停車していたのです。なんて幸先の良い。

 「逆転満塁ホームランだ、これ逆転満塁ホームランでしょ」と連呼する編集部中川。大男4人とスーツケース、カメラバッグを軽々と呑み込んだワゴンタクシーは、今大会の宿泊先であるファースト・ホテル・マーテンソンに滑り込みました。日本からの所要時間はほぼ19時間!

 ……つらつら書き連ねてしまいました。失礼しました。日本でもテレビやネットで大会の映像はバンバン見ることができますが、ハルムスタッドはこんなに遠いところです。
 大会は29日から開幕。前日の28日の昼から行われるプレス・カンファレンスには、スウェーデン選手の他に選手代表として丁寧(中国)、ボル(ドイツ)、そして日本から張本智和が出席。日本選手や海外選手の会場練習の様子などもお伝えしていきます。
  • イエテボリの空港で、でかいボルボがお出迎え

  • 取材班が飛び乗ったハルムスタッド行きの電車

  • 瀟洒なホテルの外観

  • 我々を救ってくれたワゴンタクシー