速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

2018世界卓球ハルムスタッド大会速報

●男子団体準決勝
〈ドイツ 3−2 韓国〉
 フランチスカ 5、−5、−8、−5 李尚洙○
○ボル 10、−10、4、5 鄭栄植
 オフチャロフ −6、−5、−6 張禹珍○
○ボル −9、8、−3、11、10 李尚洙
○フランチスカ 6、8、−4、9 鄭栄植

中国が待つ決勝の舞台へ、勝ち上がったのはドイツ!

トップで李尚洙、2番でボル、両チームのエースが1勝ずつ挙げて3番に回った「独韓戦」。3番で素晴らしいプレーを見せたのは韓国の張禹珍だ。足の故障で、普段に比べて明らかに動きが落ちているオフチャロフに対し、強烈なフォアドライブを次々に浴びせた。フォア面に中国製の粘着性ラバーを使う張禹珍、台上にわずかに浮いたボール、わずかに出るボールに対する一発のパワードライブは目を見張るものがあった。

しかし、ドイツも意地を見せる。昨日の準々決勝・ブラジル戦は腰の故障のため、この準決勝に備えて欠場したボルが奮闘。李尚洙と世界最高峰のラリー戦を展開する。李尚洙のパワードライブに何度もフォアサイドを切られながらも、巧みな緩急から必殺のフォアのシュートドライブを何本も決めた。最終ゲームはボルの4−0のリードから4−4、再び7−4と突き放してから8−8と李尚洙も食らいつく。10−9でボルが先にマッチポイントを握るが、李尚洙のバックブロックがネットインになって10−10。
ここで李尚洙、まさかのサービスミス。次の1本、長い長いラリーの末に李尚洙のフォアドライブがオーバーし、ボルがついに勝利してラストにつなぐ。

ラストは鄭栄植対フランチスカ。両ハンドのパワードライブを炸裂させるフランチスカに対し、鄭栄植は2ゲーム目も中盤で離されてあきらめ顔。しかし、3ゲーム目から少しずつフランチスカの剛球に対応し、前陣での連続ブロックからカウンターを狙っていく。3ゲーム目を返し、4ゲーム目も8−4とリードしたが、ここから再びプレーがバックのブロック一辺倒になってしまう。
9−10と逆転されてマッチポイントを握られ、最後は強烈なフランチスカのバックドライブが鄭栄植のミドルに突き刺さった!
  • フランチスカ、勝利を決めたバックドライブの威力は凄まじかった

  • その場に倒れ込み、喜びを表現した

  • 2勝を挙げたボル。全盛期再び、と思える強さだ

  • オフチャロフに完勝した張禹珍。中国選手との対戦を見たかった

  • 韓国ベンチ、ラスト鄭栄植に必死の声援を送ったが…