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2018世界ジュニア選手権大会

●男子団体準々決勝
〈日本 3−0 ルーマニア〉
○宇田 9、11、9 シポシュ
○田中 9、3、9 プレテア
○戸上 −7、−7、7、7、8 キリタ

男子団体準々決勝、女子と同じくルーマニアと対戦した日本男子は、こちらも3−0でルーマニアを撃破!

団体戦になると強い「お祭りチーム」のルーマニアに対し、日本はトップ宇田で勝負。強烈なチキータとバックドライブを誇るシポシュに対し、1ゲーム目10−9から強烈なチキータを決めて先取する。「今回はミドルへのチキータが決まっていた。競った時のサービスとレシーブのコントロールがうまくできたので勝ち切れた」(宇田)。試合の後半ではレシーブも3球目もバックハンドにこだわらず、両ハンドでうまく緩急をつけてシポシュを崩した。

2番田中対プレテアは、1ゲーム目10−9で田中の下回転サービスにレシーブミスしたプレテアが、ボールをフェンスに叩き込んでイエローカード。そこからの投げやりなプレーはこの選手にはよくあることだが、「試合前にコーチや監督から、あれが相手の作戦と聞いていたので、自分は集中力を切らさずに1本1本戦うことを意識しました」と田中。相手に復調のきっかけを与える前に、バック対バックで確実に相手のバックをつぶした。

苦戦したのは3番戸上。「序盤は思った以上に足が動かなくて、自分で混乱してしまった」と試合後に振り返った。課題であるスロースターターを克服しようという意気込みが、逆に足を止めてしまったような試合内容。2ゲームを先取されたが、3ゲーム連取で大逆転した。どこからでもチキータで攻めてくる相手に対し、「田㔟監督からフォア前への横回転サービスとバックへの長いサービスだけでいいというシンプルな戦術をいただいて、それで一旦頭が冷静になったのが良かった」(戸上)。後半は硬さも取れ、持ち味のキレのある両ハンドがよく決まった。

日本男子の準決勝の相手はチャイニーズタイペイ。「どんぐりの背比べ」という感じのチームだが、サービス・レシーブではルーマニアほど簡単には崩れないだろう。殊勲者の宇田は「明日のタイペイ戦も自分のプレーを最大限に発揮して、決勝に進出して中国に勝てるように頑張りたい」と力強く語った。
  • この1年の成長を見事に証明した宇田のプレー

  • 2番田中、バック連打の緩急と安定性は圧巻

  • 3番戸上、2ゲームを失うも踏ん張って逆転

  • 戸上を追いつめたルーマニアのキリタ