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2018世界ジュニア選手権大会

 男子と同じく、シングルス予選グループに出場する相馬以外は、軽めの調整を行った日本女子チーム。渡邊隆司監督が昨日の女子団体決勝を振り返った。

 エース長崎の2点起用は予想されたが、中学2年生の大藤の2点起用について渡邊監督は「大藤は国際大会でも活躍しているし、自力で選考会で代表権を獲得した唯一の選手なので、長崎とのツインエース扱いで、中国の主力選手とも勝負させようと考えていました」とコメントした。
 3番に木原を起用したのは、今年2月のチェコジュニアオープンで相馬が中国の3番手・黄凡真に団体・シングルスで敗れているため。「相馬もチェコジュニアの時よりずっと成長していますが、決勝という舞台で相手に心の余裕を与えたくないと考えて、木原を出しました」(渡邊監督)。

 一方、中国のオーダーについては予想が外れた。中国はアジアジュニア女王の銭天一をエース扱い、2番手が石洵瑶というオーダーを準々決勝・準決勝で選択していたが、決勝では石洵瑶をエース起用。日本は前半で長崎が、昨年の女子団体決勝で破った石洵瑶をつかまえ、大藤には前半で銭天一に当てると、渡邊監督が事前合宿の時から話をしていた。しかし、結果的には1番長崎対銭天一、2番大藤対石洵瑶と、日本の読みとは逆のオーダーになった。

 「中国としては、長崎と石洵瑶を前半で当てるのを嫌がっていた部分もあると思います。1・2番で相性の良さそうな相手を当てて、先手必勝でリードを奪い、少しでも中国にプレッシャーをかけたかった。でも外されましたね。中国も事前にオーダーを考えてきていたんでしょう」(渡邊監督)。

 日本女子の戦いを振り返り、渡邊監督が言及したのは戦術転換の能力を高めることだ。
 「日本では作戦を変えていく練習というのが、練習の中にあまり組み込まれていない。特に女子は、戦術を変えていく練習が必要だと感じています。
 先日、女子JNTが優勝した全日本団体前のJNT合宿で、戦術を切り替える練習を取り入れてみました。10分や8分という時間の中で、自分が試合で使いそうな戦術を3パターン準備して、2本交替の中で切り替えていく。そういう練習方法を確立させていけば、試合でも戦術の切り替えがスムーズにできると思います」
  • 女子団体決勝トップで長崎にアドバイスする渡邊監督

  • 決勝で貴重な経験を積んだ大藤。個人戦の活躍に期待