昨日の男子シングルス1回戦から、この熱戦をピックアップせずにはいられない。とにかく熱い2試合でした。
まずはイランのエース・アフマディアンと、フランスのランベールの強打者対決。中陣で豪快に両ハンドドライブを打ち合い、片方がフィッシュでしのいでもまたすぐ反撃に出る。首根っこを押さえつけ合うような、強烈な肉弾戦だった。最後は地味な3球目の打ちミスや、ブロックで決着がついてしまうのもまたよくあるケース。アフマディアンが僅差で勝利をつかんだ。
もうひと試合は、ルーマニアのツインエースのひとりシポシュと、アメリカのアリゲッティの激突。これもまた激しいラリー戦だった。わざと高い弧線で送るバックハンドと、ストレートへのうまい攻めでアリゲッティが3−1とゲームをリードしたが、シポシュも粘る。昨年はキレやすいやんちゃ坊主という感じだったシポシュだが、この試合はよく我慢した。
眼鏡を拭き拭き戦ったアリゲッティ、最後は少しガソリン切れか。シポシュが逆転勝ちし、観客席のチームメイトに向けてラケットを機関銃に見立てて、バンバン! シポシュ、最後にやんちゃな顔をのぞかせた。