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速報・現地リポート

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2018世界ジュニア選手権大会

 8月のアジアジュニア選手権・男子団体で、イランとチャイニーズタイペイを連破して決勝に進出したのがインドだ。今、ジュニアの卓球界ではインドが熱い。

 今大会のインド男子チームのエースはタッカル。普段は冷静な哲学者のような風貌だが、試合になるとすごい形相でボールに食らいつき、とにかく相手の攻撃をよく止める。シニアで活躍するグナナセカランも似たようなタイプだが、驚異的な安定性を誇るバックブロックから、機を見てカウンターを狙うスタイル。2番手のチャンドラのプレーもよく似ている。

 インドは女子のカマスも優勝候補の一角。前回大会では日本の木原美悠を破り、ユース五輪ではベスト4に入ってその名を轟かせた。ボールに回転をかけるセンスに優れ、男子選手顔負けの強力なフォアドライブを操る。異質型の選手が多かったインドに、突如現れた本格派のシェークドライブ型だ。

 アジア競技大会では男子チームが日本を破って銅メダルを獲得するなど、近年のインドの急成長は興味深い。2016年から再びインド男女チームを指導するイタリア人のコンスタンティーニ・コーチには、今大会でぜひ話を聞いてみたい。

 また、インド系ということでは、男子シングルスの第1シードであるジャー(アメリカ)も注目の選手。12年ハイデラバード大会に出場した時は、まだあどけない少年だったが、身長が伸びてパワーもつき、ユース五輪では銅メダルを獲得するまでに成長した。最後の世界ジュニアで、初の頂点を狙う。
  • インド男子のエース・タッカル、バックのど根性ブロック

  • 底知れぬポテンシャルを感じさせるカマス