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2018世界ジュニア選手権大会

●女子シングルス準々決勝
石洵瑶(中国) 8、6、5、8 大藤
相馬 6、4、7、ー12、9 郭雨涵(中国)
蘇珮綾(チャイニーズタイペイ) 8、6、ー5、ー8、12、11 長崎
銭天一(中国) ー6、7、5、ー9、5、ー10、7 木原

女子シングルス準決勝で、相馬が明日の準決勝に進出。こちらもメダルが確定した!

日本勢4人が揃って登場した女子シングルス準々決勝、相馬は中国の郭雨涵と対戦。「小塩さん(遥菜/JOCエリートアカデミー)とペアを組んだアジアジュニア選手権の女子ダブルスで勝っている。その時は全然カットの変化がわかっていなかったので、少し自信はありました」と精神的に優位に立って試合に臨んだ。

いざ試合が始まると、郭雨涵もドライブで深追いせず、ドライブとツッツキを交互に繰り返して粘るが、最後に強打のミスが出る。相馬が3ゲームを連取し、4ゲーム目も10ー9、11ー10とマッチポイントを2回握るが、ここは決めきれず。1ゲームを返される。

 「5ゲーム目は競った場面でも、(ゲームカウント)3ー3になる心構えはしていた」と相馬。一方で、促進ルールに持ち込まれると展開が苦しくなるので、ツッツキやカットに横回転の変化を加えたり、タイミングをずらして郭雨涵を揺さぶる。最後は11ー9で相馬が勝利を決めた。明日の準決勝の対戦相手は石洵瑶。「アジアジュニアの団体とシングルスで二度負けている相手なので、リベンジしたいです」(相馬)

 大藤は石洵瑶にストレートで敗れたが、ハイレベルなラリー戦の連続。コース取りや緩急のつけ方で石洵瑶に貫禄を見せられたが、貴重な経験を積んだ。大藤と同じ中学2年生の木原は、銭天一をあと一歩まで追いつめる大健闘。左右の揺さぶりへの対応、バックの表ソフトの球質の幅など、昨年よりはるかにスケールアップしたプレーに驚かされた。強い相手を前に、一気にポテンシャルが引き出された感じがした。

 2回戦で黄凡真を倒した長崎は、蘇珮綾戦はメンタルのコントロールが難しい面があったかもしれない。蘇珮綾は自分から積極的に仕掛けるよりも、相手に攻めさせてからコースを突くタイプ。その蘇に対し、長崎もやや焦りがあったのか、打球点が早くなりすぎ、バックハンドのミスが増えたように見えた。試合後、涙を見せた長崎だが、この悔しさを明日の女子ダブルスにぶつけてほしい。
  • 相馬は予選グループの不調を振り払い、一気に調子を上げてメダル獲得

  • 勝利を決め、ベンチの渡邊監督と握手

  • 相馬に敗れた郭雨涵は、粘りのカット打ちも実らず

  • 快進撃の大藤は、石洵瑶に敗れる

  • バック表ソフトの多彩な球質を披露した木原

  • 長崎、思わぬ敗戦。これが卓球の難しさか…