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2018世界ジュニア選手権大会

 会場で練習を行っていた中国男子の4選手。18歳の徐海東と于何一、17歳の徐英彬、15歳の向鵬という布陣だが、最年少の向鵬が一番大人びて見える。他の3人がまだあどけなさを残す中で、何というか「性根が据わっている」面構えなのだ。ボールタッチの柔らかさでは及ばないが、12年大会で優勝した当時の樊振東を思い出す。

 アジアジュニアでは于何一や牛冠凱という先輩たちを激戦の末に下し、ジュニアチャンピオンに輝いたほどの実力者。世界ジュニアは初出場だが、日本男子も最も警戒すべき相手だ。「中国の4人の中では実力は同じくらいですけど、アジアジュニアで優勝した向鵬が一番強いんじゃないかと思います。全中国運動会でも張継科と3−4の接戦をやっている」(田㔟監督)。

 浙江省出身で小学1年生から卓球を始め、母親の献身的なサポートで頭角を現した向鵬。今年の全中国選手権では尚坤や孔令軒を破ってベスト16に入った。中国の『ピンパン世界』のインタビューに対し、「張継科や馬龍がぼくのお手本。彼らのような成績を収めたいし、最大限の努力を払って悔いは残したくない」と語っている。今大会で衝撃的なデビューを飾るのか。
  • まだ15歳の向鵬。日本も要注意だ