●女子団体準々決勝
〈日本 3−0 ルーマニア〉
○大藤 5、−5、7、4 ドラゴマン
○長崎 7、5、7 プライアン
○木原 8、7、7 ザハリア
日本女子、ナーバスな初戦でも冷静なプレーでルーマニアを一蹴!
これで準決勝進出、銅メダル以上が確定!
トップで強心臓ぶりを見せつけたのは中学2年生の大藤だ。ABC− XYZでXYZになった日本は、エースの長崎は2・4番での起用がセオリーで、トップには使いにくい。そこでトップに起用されたのが大藤だった。2ゲーム目こそ大量リードを許して敗れたが、長身から両ハンドの合わせ打ちを見せるドラゴマンの揺さぶりにも動じず、安定した両ハンドドライブで対応。チャンスボールにはフルスイングのフォアドライブを見せた。
「団体戦の初戦で、自分の試合も1番だったのですごく緊張したんですけど、自分なりのプレーができて良かったです」と試合後の大藤。その緊張感を、見た目でもプレーでも周囲に感じさせないあたりが大物たる所以(ゆえん)だ。
これで勝利に大きく近づいた日本は、2番長崎、3番木原が1ゲームも落とさずにストレート勝ち。長崎は両ハンドの前陣のラリーで、打球点の早さとコースの厳しさでプライアンを追いつめ、冷静に仕留めた。木原は若手の注目株・ザハリアのストレートへの連続バックハンドに押される場面もあったが、「どういう戦術で戦ってくるか、少し不安があったんですけど、1ゲーム目で相手のプレーがわかってからは安心できました」と試合後に語った。
「決勝で中国に勝つためにここに来たので、まず決勝に行けるよう、明日良い試合ができるよう頑張ります」と声を揃えた日本女子トリオ。日本にはさらにカットの相馬という秘密兵器もいる。明日の準決勝はロシアとの対戦。ラリーになるとうるさい相手だが、冷静に3−0で締めたい試合だ。