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平成30年度全日本選手権速報

●男子ダブルス決勝
木造勇人/張本智和(愛知工業大/JOCエリートアカデミー) ー9、7、ー5、5、14 松山祐季/高見真己(愛知工業大)

 最終ゲームはジュースの連続、松山/高見に二度のマッチポイントを奪われながらしのぎ切った木造/張本が、歓喜の初優勝!

 これが男子ダブルスの「最新形態」なのか。両ペアともチキータからバックハンドの高速ラリーを展開し、圧倒的にフォアハンドよりも手数が多かったこの決勝。松山の強烈なチキータでのレシーブ、ラリーでの高見の叩きつけるようなバック強打で愛工大ペアが2ー1とリードしたが、張本/木造がゲームオールに持ち込み、最終ゲームはジュースの連続。両ペアとも「チキータ封じ」のロングサービスをガンガン出し合う光景は、一種異様ですらあった。
 
 松山/高見も二度のマッチポイントを握りながら決めきれず、15ー14で迎えた木造/張本の4回目のマッチポイントで木造が決死のチキータ。これが決まった瞬間、張本が歓喜を爆発させ、木造に飛びついた!!

★木造/張本ペアの優勝インタビュー
張本「何回負けかけたかもしれない試合で、木造さんに助けてもらいました。最後はレシーブをどうするか意見が分かれた。ぼくはストップでいってほしいと言ったけど、木造さんはチキータでいくと。シングルスの決勝は木造さんが上がってくると思うので、木造さんとやりたい」
木造「苦しい場面を乗り越えられた。最後はストップに自信がなかっただけで、だからチキータでいきました。決勝は愛知工業大同士、複雑な気持ちもありましたけど、思い切りやれました」

★松山/髙見コメント
松山「最初は勝ちも意識していないし、相手が格上だったので思い切ってやるだけやって、あと一歩だったので本当に悔しい。マッチポイントの場面で、今までと少し違うサービスを出したつもりだったけど、そこで少し置きにいってしまった。そこで思い切って出せれば、と今でも後悔している。張本のほうが場慣れしているのもあるし、勝ってても『何かあるんじゃないか』と怖かった。そういう迷いがあってはダメだったのかなと思います」

髙見「張本に対して思い切っていかないと勝負にならないと思ったので、ラリーで優位にできるように戦術を組んでやってきた。最後、自分の中では優勝を意識したつもりはないけど、そこで凡ミスが出るということは心の弱さがあったと思う。(最終ゲーム13-12でのタイムアウトは)なかなか決めきれないところだったので、ちょっと落ち着こうと思っていた。
  • 土俵際で踏ん張った木造/張本が初V

  • 優勝まであと1点。松山/髙見は表彰式後も悔しさをにじませた

  • 喜びを爆発させた張本が木造に抱きつく