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平成30年度全日本選手権速報

 男子ダブルス決勝、互いにマッチポイントを取り合うジュースの連続の中で、タイトルをつかみ取った木造勇人/張本智和。
 勝利の瞬間、張本が木造に飛びつき、木造がよろめくほど。「正直、昨日の夜から優勝した時のパフォーマンスは考えていました。自分が飛び乗るか、余裕があれば木造さんを持ち上げたいと思っていたけど、あんなに厳しい試合とは思っていなかった。次は木造さんを持ち上げたい」と笑顔でコメントした張本。4歳年上の木造にも、ポンポンものを言う姿を普段から目撃しているが、ふたりの信頼関係は強い。以下は優勝会見でのコメント。

「最後、ジュースになって何回もマッチポイントを握られて、自分たちもマッチポイントを取りきれなかったけど、木造さんが思い切ってチキータしてくれて勝つことができました。(最終ゲーム、ジュースの場面のタイムアウトで)相手も落ち着いて考えてくる中で、チキータにいきたいけどロングサービスにも注意しながらラリーをつなげようと話をしました。
 今回は初めて全日本前に集中的に練習して、今まで練習しない中でも良い結果を出せた時もあった。木造さんはチキータもうまいし、ラリーでも簡単にミスをしないので本当にダブルスがうまい選手。最後は木造さんを信じてすべて任せました。今回は全日本優勝と世界代表を目指していたので、世界代表の可能性は高くなったし、目標は世界選手権の金メダルです」(張本)

 「最後は技術ではなく、気持ちの面や運でぼくらが一本取れたんじゃないかと思う。弱気になったら絶対負けてしまうので、自分から攻めるということを忘れずにプレーしました。
 最後、ロングサービスを思い切ってフォアで打ってくれた張本選手が心強かった。シングルスでは世界3位のトップ選手なので、自分はとにかく台に入れていくことを心がけた。そういう信じ合うところがあるし、最後は張本選手が『自分を信じろ』とずっと言っていて、「ずっと信じてるよ」と思ってました。ここで負けていたらダメだし、世界選手権を目指して全日本に臨んだので、ひとつ上の段階に行けたと思います」(木造)。

 明日は張本が大島、木造が水谷との対戦。張本は今日の試合を振り返り、「昨日の2試合があまりよくなくて、今日は自信を持ってバックでゆっくりプレーしたいと思った。まだまだこの状態では優勝は遠いので、明日はしっかりプレーしたい。まずは去年も対戦した大島選手ですけど、自分が100%以上の力を出せば勝てると思う」とコメント。

 一方の木造は「今日はこれから水谷選手の対策をしっかりして、良いイメージをつくって明日に臨みたい。そして明日決勝で張本選手とやれたらいいかなと思います」と語った。さあ、いよいよ明日は大会最終日。天皇杯は……誰の手に?
  • 笑顔の木造(左)/張本ペア。愛を感じます