スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

平成30年度全日本選手権速報

 兄弟、姉妹ペアもちらほら見受けられる全日本のダブルス。そんな中、女子ダブルスで2回戦に登場した福島礼子/福島彩子(高知工科大)の双子姉妹ペアに話を聞いてみた。

 現在、大学3年の2人は右シェークの礼子がお姉さんで、サウスポーの彩子が妹さん。姉の影響で5歳から卓球を始めたという2人。そこから土佐女子中・高、高知工科大とずっと同じ道を歩んできた。2人の姉も土佐女子中・高から高知工科大出身。ちなみに去年まで高知工科大には福島姉妹のほかにも双子姉妹がもう1組なんてこともあったそうだ。

 ずっと同じチームで過ごし、ペアまで組むと、避けては通れないのが姉妹喧嘩。2人もやはり「しょっちゅうです」と笑う。
 「試合中もするし、私生活でもよく喧嘩します。(礼子が)だらしないところがあるんで怒ると、そこから言い合いになります。試合の時も、『なんであのコースに打ったんや!』みたいな感じで喧嘩して、わーってなって崩れることもありますね(笑)。慣れっこです」(彩子)

 2人が高知工科大に進学を決めたきっかけは、土佐女子時代に指導を受けていた1973年世界選手権女子ダブルス優勝の濱田美穂さんが高知工科大の監督に就任したこと。中学生から現在まで、10年近く指導を受けているが、濱田さんの人柄について聞くと「優しいおばあちゃんに見えるんですけど実際は厳しい方です(笑)。でも、本当に優しさを感じます」(彩子)、「大学に入ってからは優しくなったんじゃない? 中学・高校の時はむっちゃ恐かったけど(笑)」(礼子)と、ともに「厳しさの中に優しさのある方」コメント。
 そんな高知工科大の練習は「厳しいです」とも語った。「他の大学だと、月曜日はオフとかだと思うんですけど、高知工科大は夏と冬の帰省期間以外は全部練習です」(彩子)というハードな日々を送っている。

 大学生活も残すは1年。今後の目標は「インカレではいつもベスト16で負けているので、私たちの代でのベスト8入りと、全国国公立大学大会での8連覇」と語った2人。姉妹で過ごす学生生活もわずかとなったが、その集大成に向けて二人三脚で進んでいく。

●女子ダブルス2回戦
松本静香/上田真実(愛知工業大) 7、8、-10、6 福島礼子/福島彩子(高知工科大)
  • 右が姉・礼子、左が妹・彩子

  • 惜しくも敗れたが、息のあったプレーを見せた