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平成30年度全日本選手権速報

 会場ではジュニア、ダブルスに続き、女子シングルスもスタート。1回戦に登場したカットマンの辻原麻希(新日鐵住金大分)が赤川真生(同志社大)相手に、最終ゲーム6-10からの華麗な逆転勝利で2回戦に進出した。「(赤川とは)去年の国体でやって負けていたので、勝っても負けても、諦めずにやろうと思っていた」(辻原)との言葉どおり、裏ソフトと粒高を反転させながらのカットで執念の粘り勝ちを収めた。

 大分出身の辻原は大分・明豊中を卒業後、福岡の中村学園女子高から近畿大へ進学。大学卒業後に地元・大分へ帰り、現在社会人3年目。がっつり練習していた学生時代とは異なり、「今はお母さんとかママさんとか、地域のおじいちゃん、おばあちゃんと練習してます。たまに明豊にも練習にいかせてもらってます。練習は学生時代の半分以下。今はゲーム練習が多くなりました。基本練習もするんですけど、仕事が終わってからの練習なので、試合形式の中でいろいろ考えてやっています」とできる中で練習を重ねて全日本に挑んでいる。

 全日本に初めて出たのは小学5年の時。そこから幾度も全日本に出場しているが、今回の会場は大阪。学生時代を過ごした第2の故郷とでもいう場所だ。「(丸善インテックアリーナ大阪は)学生時代に何回も試合をしているし、東京体育館よりもやりやすいかもしれないです。関西の知り合いが応援に来てくれたり、勝ったあとに喜んでくれたりしてうれしかったですね」(辻原)

 クールな印象の辻原だが、「やっぱり試合になったら負けたくない。全日本は続けられる限りは出続けたいですね」(辻原)とハートは勝負に燃える。明日は伸び盛りの高校生、藤田奈子(横浜隼人高)との対戦となるが、「向かっていきます」と力強く語った。


●女子シングルス1回戦
辻原麻希(新日鐵住金大分) -2、-8、8、6、11 赤川真生(同志社大)
  • 粘りに粘って試合をひっくり返す

  • クールだが心は燃える。戦う女はカッコイイ