●男子シングルス1回戦
五十嵐(早稲田大) 8、8、6 大貫(卓心会)
男子シングルス1回戦、昨年の全日本マスターズ・フォーティ3位の42歳・大貫譲司が、見事に栃木県予選を勝ち抜いて出場。巧みなサービスと堅いブロックを武器に、学生でも指折りの強打者、早稲田大の五十嵐と好ラリーを演じた。
岡部中、埼工大深谷高から中央大に進み、同世代のトップ選手として活躍した大貫。中学・高校では日本男子NTの倉嶋洋介監督と同じ釜の飯を食べた。「今回もベンチに入ってと頼んだんですけど、上(観客席)で見て笑ってましたね笑」(大貫)。
「自分なりには精一杯やれたと思います。今持っている力は出せましたね。ラケットの角に当たって稼いだのと、サービスで稼いだのと。でも、最後はバレて全部フォアに持ってこられた。これが限界かなと思います。全日本の栃木県予選が、いつもマスターズの2週間くらい前なので、練習を兼ねて出たら通ってしまった。ちょっと場違いだったかなと思うんですけど。
今の選手は、ボールの違いもありますけど、みんな良いボールを打つし、良いボールを何本も打ったり、逆を突いて攻めないと点が取れない。もともと自分はサービスからブロックで点を取るタイプだったんですけど、今はブロックなんかしてたらダメですね。少しずつ、自分なりにプレーは変えてきたんですけど、ついていけない」(大貫)
ベンチに入ったのは「いつか全日本に出られた時のために」と小学5年生の息子さん、蓮弥くんが入った。お父さんの奮闘ぶりに、「思っていたより、点数を取れてた」と蓮弥くん。すでに全日本カデットやホープスにも出場する全国プレーヤー、近いうちに全日本の舞台に立つことだろう。