スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

平成30年度全日本選手権速報

 長崎美柚と組んだ混合ダブルスで、準決勝進出を果たした張本智和。張本のみが臨んだミックスゾーンでの囲み会見で、「対戦したペア(軽部/松本)は去年2位で実力があるので、厳しい戦いになると思っていましたけど、1ゲーム目に逆転できたのが大きかった。まだ凡ミスもあるなかで3−1で勝つことができて、まだまだ強くなるという伸びしろは感じました」とコメントした。

 2020年の東京五輪では競技種目に加わる混合ダブルス。「去年もワールドツアーの混合は1回くらいしか出ていなくて、あまり意識は高くなかったんですけど、オリンピックに出たいという思いはシングルスと団体だけじゃない。3つめの混合も絶対出るという気持ちでいます」と張本は語る。目の前にある山は、すべて登らずにはいられない、という感じだ。ダブルスでの経験が不足している張本にとって、女子選手と組み、スピードや回転量の不足をカバーしながら相手の長所を引き出していく混合ダブルスでの実戦は、大きな意味を持つ。

 発言は強気でも、自信に満ちた表情で堂々と言い切るので、傲慢という印象は少しも与えない。15歳という少年から青年への端境期にありながら、その自信に満ちた表情から風格すら漂わせる張本。全日本の魔物も、ちょっと近寄りがたい雰囲気だ。明日(4回戦)からスタートする男子シングルスについては、「混合ダブルス以上に良いプレーをして、圧倒的な力を見せつけたい」と語った。
  • 頂点まであとふたつとした張本(右)/長崎

  • メダルを決め、長崎は笑顔