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平成30年度全日本選手権速報

●ジュニア男子準々決勝
宇田(JOCエリートアカデミー/大原学園)  6、11、5 堀川(愛工大名電高)   
谷垣(愛工大名電中) 10、9、6 今泉(野田学園中)
横谷(愛工大名電高) 1、9、8 松島(木下グループ) 
戸上(野田学園高) 5、5、7 篠塚(愛工大名電中)

 マスコミの注目は小学5年生の松島に集中した。
 昨年8月の世界ジュニアの第一次選考会で3-0で負けている横谷に挑戦する小学5年の松島。その時に完敗しているとは言え、今大会の松島は勢いがある。一方、高校2年生までを相手にするジュニアでは体格や筋力で明らかに差があるのも本人はわかっているはずだ。特に、ジュニアの準々決勝よりも上のレベルでは、単にスピードやミスの少なさだけでは勝てない。
 勢いだけでは勝てないことを高校生の横谷は松島に対して明解に示した。
 「世界ジュニアの選考会で負けていたのでやる前からきついのはわかっていたし、試合でも良いプレーがなかなかできなかった。受け身になったら勝てないのはわかっていたので向かっていく気持ちでやったけど、打つコースも甘く、カウンターを食らってしまった。レシーブも甘くなったので打たれてしまった。いつもはカウンターされないボールまでカウンターされてしまい、結局受け身になってしまった」と試合後に絞り出すようにコメントした松島。

 いくら豊富な練習量があり、ミスが少ないとは言え、松島の小さな体から放つ両ハンドのボールは当然のことながら威力不足。そのボールを横谷はカウンターで狙い打ち、ストレートで今大会の「注目ボーイ」を下した。
 人一倍負けん気の強い松島が、年上の高校生が相手とは言え、ここまでのスコアで打ちのめされるとショックだろう。悔しさをにじませながら、「ここまで上がってこれるとは思っていなかったので少しは成長したかなと思う。次は全日本ホカバの6連勝が目標です」と前を向いた。

 昨日、会見では「張本さんと比べられるのは正直嫌い」と言っていた松島だが、また同様の質問をされると「張本さんはどんどん上に上がっている。自分も良いプレーをして追いつかなければいけない」と本音を漏らした。

 才能ある若手の宝庫と言われる日本男子。張本世代の後、松島を筆頭に確実に次の世代が育っている。
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