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平成30年度全日本選手権速報

 この恐るべき15歳は、昨年度チャンピオンだからといって守りに入る気はさらさらないようだ。開会式後の記者会見で、「2連覇を目指すためには2連覇を考えない。今年初優勝を目指すつもりで、去年と同じフレッシュな気持ちで狙うことが一番の鍵だと思います」と語った。そのメンタルコントロールは、まるで百戦錬磨のベテラン選手のようだ。以下は会見でのコメント。

 「2019年になっていい緊張感の中で練習できて、調子はよくもなく悪くもなく、自分の中ではいい状態なので、この試合で練習した物を発揮するだけだなと思います。開会式でも天皇杯を返還して、「もう全日本チャンピオンではない」そう思ってまた一から挑戦者のつもりでタイトルを取りに行きたいです。

 自分はこの全日本選手権シングルスで優勝してオリンピック代表レースを引っ張って行く。そしてオリンピックも自分が引っ張って行くということを示すためにも、この大会は大事な大会だと思います。2連覇を目指すためには2連覇を考えない。今年初優勝を目指すつもりで、去年と同じフレッシュな気持ちで狙うことが一番の鍵だと思います。(技術面で大会前に強化してきたところは?)基本的なサーブだったりドライブ、ブロックというのは、基本が大事なので、そこをしっかりやって試合でそれを出せれば問題ないかなと思います」(張本)

 一方、こちらも2連覇を目指す伊藤は「1月に入ってだんだんと1日ずつ、すごく調子が上がって来てますし、自分のプレーがだんだん出せて来ていると思うので、試合するのが楽しみです。早く試合がしたい」とコメント。こちらもやはり、並のメンタルではない。大会前の強化のポイントとしては「サービスレシーブが卓球の中で一番大事だと思ってるので試合前は欠かさずやっています。今回はすごい練習してきたので試合でどう出せるか楽しみです」と語った。今大会でもまた、会場を驚かせる新技術を披露してくれるかもしれない。
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