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平成30年度全日本選手権速報

 長い歴史の中で、初の大阪での開催となった全日本選手権。大阪卓球協会の辻裕会長は、開会式での挨拶で次のように語り、裏方で大会を支える人たちの労をねぎらった。大阪大学名誉教授である辻会長は、他の協会に先駆けて大阪卓球協会のNPO法人化に取り組む一方、ITTF(国際卓球連盟)のスポーツ医・科学委員会のメンバーとして、「用具ドーピング」とも言える補助剤の規制を訴え続けてきた硬骨の人だ。

 「今年と来年の全日本選手権を地元の卓球協会として主管することに、責任と誇りと大きな喜びを感じております。言うまでもなく、全日本選手権は選手にとっても大会の運営側にとっても格別な大会です。主管団体が担当する部分も非常に多く、全日本選手権がいかにビッグなイベントであるかを思い知りました。出場選手の数でいえば、この大会より多い大会は幾つもありますが、準備に関わる人数は他の大会とはケタが違う。改めて今日、感謝の気持ちを表したいと思います」(辻会長)。

 開会式の終了後、ミックスゾーンで辻会長に偶然お会いして、少し話を聞かせていただいた。「準備はそりゃあ大変でしたよ。でもね、みんな口では大変、大変と言っていても、顔を見たら輝いてますよ。本当に大変だったら、みんな表情は沈んでしまうでしょう。だからね、全日本選手権は定期的に地方でやったらいいと思うんです。観客動員は少し減るかもしれませんけど、地方が活性化しますよ」(辻会長)。

 今朝、会場の丸善インテックアリーナに到着し、普段とは勝手の違う会場で迷いかけた時も、スタッフの皆さんはとても親切に道を教えてくれた。さすが「浪花のホスピタリティ」。この全日本選手権が、選手にとって、観客にとって、そして運営スタッフにとっても忘れられない大会になることを願っている。
  • 開会式で挨拶する大阪卓球協会の辻裕会長

  • 熱戦の舞台となる丸善インテックアリーナ(大阪市中央体育館)