●男子シングルス準々決勝
安宰賢(韓国) 10、−10、−7、3、5、−8、10 張禹珍(韓国)
驚くべき勝利だった。世界ランキング10位の張禹珍(ジャン・ウジン)が、同157位の安宰賢(アン・ジェヒョン)に敗れ、19歳のメダリストが誕生した。
1ゲーム目、出足では張がリードを奪うも、安が盛り返し、12−10で先取。張本に勝って上がってきた安の勢いはまだ続いているようだ。
2ゲーム目、10−7と張がゲームポイント。10−8から安のカウンターバックハンドで10−9、次にフォアドライブを決め、10−10と追いつく安。しかし、ここで張は踏ん張り、12−10でゲームスコアをタイにした。
3ゲーム目は流れは張に傾く。安の強打にミスが多くなり、11−7で張がゲーム連取。
4ゲーム目、張は一気に引き離しにかかるが、安の両ハンドが張を襲う。11−3で一方的な展開で安が奪い返す。ゲームの行方は全く読めない展開だ。
5ゲーム目、両者一歩も譲らず、フォアの打ち合い。3−3、5−5。ここから安が6本連取して、準決勝進出に王手を掛けた。
6ゲーム目、張が流れを戻す。11−8で取り返し、最終ゲームへ。
7ゲーム、3−3から6−4と安のリード。6−6と張が追いつく。8−8から安のサービスを張がドライブレシーブで9−8にしたあと、安が3球目ドライブをフォアクロスに決め、9−9。次はフォアの打ち合いで張がマッチポイントを奪い10−9とするが、フォア前を安が強いフリックで決め10−10。ここで安がバックへ強い下回転サービスをだし、サービスエース。最後はフォアクロスに強烈なドライブを決め、12−10で安がメダルを決めた。
9−10からの安の強いレシーブが試合を決めた。
韓流スターのような容姿の安宰賢は、会場の女性の視線を釘付けにした。