●男子シングルス4回戦(ベスト8決定)
梁靖崑(中国) −5、4、8、9、−8、7 樊振東(中国)
ファルク(スウェーデン) −11、8、8、5、6 李尚洙(韓国)
丹羽孝希(日本) 10、5、−5、8、−8、10 プツァル(クロアチア)
林高遠(中国) 8、9、9、6 鄭栄植(韓国)
丹羽孝希、プツァルを破ってベスト8進出!
対戦相手は、オフチャロフを破って上がってきたプツァル(クロアチア)。「はじめて対戦する相手だったのでどんな卓球をするか予想できなかった。身体が大きいので意外とドライブの回転がかかっていた。それにチキータはすごい。なかなか取れないので、サービスを散らしてチキータの質を落とさせるようにした」と試合後のコメント。1ー7、7ー10のビハインドから逆転した1ゲーム目が大きくものを言った。
「1ゲーム目も(7−10から逆転)、なんで取れたか自分でもわからなかった。カウンターがうまくいかなかったので、ブロックを入れた。次の相手は梁靖崑ですね。樊振東には何度もやられている。梁靖崑ははじめての対戦。やる気が出てきた」と丹羽は語った。
世界ランキング1位の中国の樊振東は、同士討ちで梁靖崑に敗れるという波乱が起きた。かなり体が絞られた樊振東だが、球質まで軽くなっているのか、バック対バックでも梁靖崑の球威に押されていた。丹羽は明日、梁靖崑と対戦し、メダルを狙う。
前回3位の李尚洙を破ったのはスウェーデンのファルク。長身を利した速攻で李尚洙のドライブを封じた。
「試合の最初ではナーバスになってしまったけど、2ゲーム目から落ち着いて試合ができた。とてもうれしいよ。あとはメダルを目指して頑張るよ」とファルクの試合後のコメント。
ハルムスタッドではヨルゲン・パーソンが練習相手とコーチを務めているファルク。以前はマティアス・カールソンという名前だったが、奥さんのお母さんが亡くなったあと、ファルク家の名前を残すために、カールソンからファルクに変えた。
190cmを超す長身でありながら、フォア面表ソフト、バック面裏ソフトの異質攻撃選手。スウェーデンには昔からシェル・ヨハンソン(1967、69、73年世界ダブルスチャンピオン)に代表されるような「スマッシュ」を打つ伝統がまだ残っている。ドライブ全盛時代にファルクは異彩を放っている。