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世界卓球ブダペスト大会

 準々決勝で梁靖崑にゲームオールで惜敗した丹羽孝希。試合後のミックスゾーンでは淡々と試合を振り返りながらも、開口一番「すごく悔しいですね」と語った。以下は丹羽のコメント。

 「3−3になった時にはぼくに流れが来ていた。でも、そこでメダルを意識してしまった。日本が40年間メダルを獲っていなかった、そのプレッシャーがかかってきた。それで0−5になってしまったけど、1−3からのゲームの時みたいに無心にプレーしていれば……。会場全体がぼくの味方になってくれたので、この中で1本でも長くプレーしたかったという思いから、粘り強くプレーできたと思う。

 今まで、団体とダブルスではメダルを獲っていたけど、シングルスでは40年間獲れていなかった。1−3から3−3になったところで、ぼく自身が動揺した。(7ゲーム目の)0−0から3本連続ブロックされて、あのブロック力はすごい。チームのみんなが応援してくれていて、チームジャパンとして40年ぶりのメダルを獲りたかった。

 楽しかったけど、最後は緊張した。この緊張感をまた味わいたいし、2年後にリベンジしたい。梁靖崑とははじめての対戦で、チャンスはあると思っていた。中国選手はメダルを獲り続けて、日本は獲れていない。その差が出てしまった。最終ゲームで相手のミスが減っていた。1ゲーム目、10−9から取れなかったのは惜しいけど、2ゲーム目は6−10から逆転できた。2ゲーム目を取れていなかったら0−4で負けていた。
 
 これからのワールドツアーも大事で、10大会くらい出ますけど、そこで上位に入り、(東京五輪の)シングルスの2枠に入りたい。中国選手とこういう接戦をしていけば必ずチャンスは来ると思う。今回、1−3から3−3にしたことは次につながります」(丹羽)