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速報・現地リポート

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全国高校選手権(インターハイ2019)

●男子ダブルス準決勝
戸上・宮川(野田学園) 9、−7、6、8 蘇健恒・日置(学館浦安)
加山・曽根(愛工大名電) 4、−5、7、6 藤木・手塚(明徳義塾)

●男子ダブルス決勝
戸上隼輔・宮川昌大 9、2、7 加山裕・曽根翔

野田学園としては8年ぶりのダブルスの優勝。
それもライバル名電に決勝で完勝。戸上・宮川のコンビネーションは他を寄せ付けず、「練習してきた」という台上技術で圧倒した。

決勝はチキータではなく、両者ストップからの展開が多かった。
ストップ対ストップ、そこから浮いたボールをチキータとフリックで打ち込んでいく。
もちろん打てば決まるわけではない。そのボールをカウンターし、ラリーの展開へ持ち込むが、その台上技術とカウンターで野田学園ペアにミスがない。

野田学園ペアが攻めれば、優位な展開となるが、名電ペアが攻めてもなかなか点にならない。攻めているのに「待たれ倍返しされている」感覚だろう。先に仕掛けては、カウンターが待っているので、名電ペアとしては、そのボールをさらにカウンターで打ち返すしかない。
突き刺さるような直線的な打法が得意な曽根・加山だが、ラリーではややミスが多くなってしまい、前陣でも中陣でも野田ペアに押されてしまった。

「3種目ある中で最初の優勝が決まるのがダブルスだったから、優勝できてうれしい。去年はベスト16だった悔しさもあるし、今年はチャンスがあると思いました」(戸上)
「お互いにチャンスを作って、決めるパターンがよくできたと思います。去年はダメな時はダメなまま試合が終わってしまったけど、今年は展開を変えることができた」(宮川)

明日の学校対抗決勝で戦うであろうペアとの前哨戦に勝ったことは、戦況にどう影響していくのだろうか。どっしり構えて、オーダーを変えないのか、それとも後半勝負を見越したオーダーにするのか。名電、野田ともにオーダーに悩むところだ。

「団体も個人戦もタイトルを取るというのが目標」と宮川が言えば、「ぼくたち2人がチームを引っ張る主軸なので今日勝ってチームを勇気づけられたかな。体のキレは日に日に増してます」と戸上が続く。

名電の4連覇か、野田学園の初優勝か。
今日の強さを目の当たりにすると、名電の層が厚いとは言え、野田学園が有利か⁉
明日の決勝戦が待ち遠しい。